『ぼくの鎌倉散歩』『詩集 言葉のない世界』刊行記念
山田愼二写真展
詩人・田村隆一

言葉なんかおぼえるんじゃなかつた
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかつたか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかつたら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

「帰途」 『詩集 言葉のない世界』より


文明に精神を侵された人間の姿を見つめ続けた詩人・田村隆一。酒を愛し、自由を愛し、生涯を詩人として生き通した田村は、死の直前に刊行された詩集『1999』で「さよなら 遺伝子と電子工学だけを残したままの/人間の世紀末」と言い遺し、私たちを21世紀に置き去りにして、颯爽とこの世を後にしました。

詩人の最晩年の姿をとらえたフォトグラファー・山田愼二による貴重なポートレイト群を展示します。ぜひご来場ください。


山田愼二 プロフィール
新潟県上越市生まれ。東京造形大学デザイン学科映像専攻卒業。
平地勲氏に師事後、独立。一九九〇年、有限会社シーン・セカンド設立。
俳優、ミュージシャン、アーティスト、スポーツ選手、会社経営者など、ジャンルを問わない人物写真を数多く手がける。
公益社団法人日本広告写真家協会正会員、キヤノンマーケティングジャパンEOS学園講師、キヤノンフォトクラブ東京JOY顧問。
フォトグラファー山田愼二ホームページ https://www.yamadashinji.com/

田村隆一
一九二三─一九九八。東京生まれ。一九四七年に、鮎川信夫、北村太郎らと詩誌『荒地』創刊、戦後の現代詩を牽引する。第一詩集『四千の日と夜』、第二詩集『言葉のない世界』(高村光太郎賞受賞)が高い評価を受ける。一九七〇年に東京から鎌倉へ転居し、終の住処となる。死の直前に刊行された『1999』に至るまで生涯にわたって詩作を続けるほか、評論、随筆、翻訳なども数多く手がけた。

『ぼくの鎌倉散歩』の詳細はこちら。
https://www.minatonohito.jp/book/383/

『詩集 言葉のない世界』の詳細はこちら
https://www.minatonohito.jp/book/390/


会期 5月25日より6月末まで(会期中無休)
   平日・土曜 10時から20時  日曜・祝日 10時から19時
会場 三省堂書店神保町本店 1階-2階エスカレータ
   千代田区神田神保町1-1

会期 6月9日から27日まで(月曜・第3火曜は定休)
   10時から19時
会場 blackbird books
   大阪府豊中市寺内2-12-1 北大阪急行(御堂筋線) 緑地公園駅徒歩5分

会期 5月1日より5月末ごろまで(会期中無休) 10時~19時30分
会場 八重洲ブックセンター4階
   東京都中央区八重洲2-5-1(東京駅八重洲南口/銀座線京橋駅8番出口)

会期 4月10日より5月24日まで(会期中無休)
会場 東京堂書店神保町本店 階段スペース&カフェスペース
1階にて「港の人」フェア同時開催

会期 3月2日(火)より14日(日)
会場 ひばりブックス
   静岡県静岡市葵区鷹匠3-5-15 第一ふじのビル1F
「港の人」フェア、会場にて同時開催。

会期 2月5日(金)より25日(木)
会場 本屋title
   JR荻窪駅北口より徒歩10分