2023年、50年余にわたる出版活動を終えた新宿書房の本を販売します。
在庫リストをご確認の上、購入希望のかたは港の人へご連絡ください。
→ご注文・お問い合わせはこちら
在庫リストは「タイトル50音順」と「ジャンル別」の2種類があります
2023年、50年余にわたる出版活動を終えた新宿書房の本を販売します。
在庫リストをご確認の上、購入希望のかたは港の人へご連絡ください。
→ご注文・お問い合わせはこちら
在庫リストは「タイトル50音順」と「ジャンル別」の2種類があります
デニーズ・ホール/著 三谷眸/訳
ロサンゼルスからアイルランドの田舎に移住した女性ジャーナリスト。手に入れた廃屋を自ら改造して夢のわが家を作りあげる奮闘記。日本図書館協会選定図書。
46判/208ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-259-7
田仲のよ/著 加藤雅毅/編
房総半島・白間津に住む60歳を超えた現役の海女が、自ら初めて書いた海女の世界。海(自然)と共生している人々の技と知恵が生き生きと描かれているすぐれた自伝文学。1983年刊行の同名書の増補改装版。全国学校図書館協議会選定図書。
A5判変型/264ページ
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-270-8
市川房枝/著
婦人の解放と復権のために闘った著者の87年の生涯は、同時に日本の婦人運動の歴史そのものでもある。その軌跡は、道を貫く人生の重みを伝えてくれる。1974年刊の同名書(函入)の新装版。日本図書館協会選定図書。
46判/640ページ
4660円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-213-9
プロミラ・カプール/著 鳥居千代香/訳
インドの女性社会学者が150人のコールガールに直接インタビュー。あまりに生々しい性の証言に、インドで一時期、発禁処分にもなった。
46判/280ページ
2718円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-189-2
宇江敏勝/著
奥深い熊野。そこに暮らす山びとが出会う、狸、猪、雉、狼、そして秘境の滝に棲むという妖怪牛鬼。人と動物をめぐる五つの物語。自然と人間の、肌を接するような濃密な関係がかつて存在した。月報付き(芥川賞作家・石井遊佳ほか4名が執筆)。
46判/296ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-478-7
ゾラ・ニール・ハーストン/著 常田景子/訳
民俗学者としても知られるハーストンのヴードゥー探訪記。1930年代ジャマイカとハイチを旅して、目のあたりにしたヴードゥーの宗教儀式の模様が仔細に描かれる。
46判/304ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-257-0
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
コルチャック賞受賞作品。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の第3作。ウィーンのユダヤ人姉妹、ステフィとネッリがスウェーデンへ来て4年目の春。異国の地で多くの人々とふれあいながら、姉妹はそれぞれ、たくましく成長する。スウェーデン本国で著者の脚本でテレビドラマ化、カナダ・バンフテレビ祭受賞。
46判/272ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-396-4
金瀬胖/写真
1999年のJCO臨界事故以来、足繁く東海村に通い、まるでカメラをガイガー・カウンターのようにかざして、権力や産業システムの狡知と稚拙さが入り混じる原発周辺の海岸や街路に身体を曝して写した原子力神話崩壊の風景。序文=西谷修
A4変型判/120ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-369-8 C0072
尾崎俊介/著
スタイロン、フォークナー、スタインベック、オコナー、メルヴィルなどの翻訳家として知られた須山静夫(1925~2011)。先妻の死、息子の交通事故死という自身の運命に重ねて信仰をみつめたアメリカ文学者。その須山の愛弟子が綴る師弟の物語。第61回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
46判/上製/288ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-437-4 C0095
高橋美江/文・絵・写真
いまや絵地図師・散歩屋として八面六臂の大活躍の美江さん。彼女の記念碑的デビュー作(初版は2007年)が全面改訂。大規模な再開発にともない古い建物が消える一方、新しい街並みに新しい店が登場、大変貌をとげる東京下町。しかし、美江さんは「まちの記録」と「まちの記憶」を丹念に歩いて集め、新編集しました。
A5変型判/128ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-441-1 C0026
吉田さらさ/著
テラタビスト(寺旅研究家)の著者が「和の癒し」の京都旅の極意をお伝えする! 普通の旅ではもう満足しないすべての女性に贈る類書のない「お寺の歩き方」。京都以外の情報も含む宿坊データつき。
46判/240ページ/並製
1700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-391-9
宇江敏勝/著
熊野山村の盛衰――。死者と生者が寄り添って生きる山の日常。古道を踏むといつしか出会う異形の世界。詩情豊かに描かれた力作中編4作。
46判/上製/220ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-449-7
堀ミチヨ/著(絵も)
東京、女、風呂ナシ。だからこそ見えてくる、銭湯・女湯の世界。いま、こんなに濃密な空間がほかにあるだろうか?「元気に生きていく」コツがわかる、女湯散歩紀行。
46判/288頁/並製
1700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-399-5
山尾三省/著
前著『縄文杉の木蔭にて』につづくエッセイ集。酸性雨、原発への恐れ、子供たちの独立、そして妻の死から再婚、新たな生命の誕生……。三省の回帰の旅は終わらない。日本図書館協会選定図書。
46判/256ページ
1748円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-138-8
邱永漢、中島敦ほか/著 黒川創/編
森美千代「どんげん」中島敦「マリヤン」高見順「ノーカナのこと」邱永漢「密入国者の手記」佐藤春夫「魔鳥」呂赫若「風水」龍瑛宗「邂逅」他、全14編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/364ページ
3689円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-214-7
宮内寒彌、平林たい子ほか/著 黒川創/編
宮内寒彌「中央高地」平林たい子「敷設列車」牛島春子「祝という男」石塚喜久三「纏足の頃」日向伸夫「第八号転轍機」高木恭造「晩年」他、全14編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/396ページ
4078円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-215-5
金達寿、高浜虚子ほか/著 黒川創/編
高浜虚子「朝鮮(抄)」井伏鱒二「朝鮮の久遠寺」李孝石「蕎麦の花の頃」中島敦「巡査の居る風景」金史良「天馬」青木洪「ミィンメヌリ」他、全17編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/388ページ
3786円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-216-3
越野武/著(イラスト・写真も)
日本近代が専門の目利きの建築史家が、およそ6年間で世界の40を越える国と地域を走破した建築紀行。グローバル化する世界にいまだ、これほどの豊かな土地の建築文化があるとは驚きだ。カラー口絵36ページをはじめ写真満載。
A5判/264ページ/並製
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-384-1 C0052
野本三吉/著
いじめ、自殺、虐待。学校、家庭から見放された子どもたちと児童相談所に勤めた著者の感動とふれあいの記録。1992年刊の同名書に「ワーカー日記」を増補収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/306ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-223-6
野本三吉/著
横浜のドヤ街・寿町に日本中から流れてきた労働者たちの個人史を克明にまとめあげた、民衆の生活史。1982年刊の同名書に「最後の地母神 寿町の母親たち」などを増補収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-224-4
石塚純一/著
明治から大正期に良書の出版をつづけた金尾文淵堂店主・金尾種次郎と文淵堂をめぐる人びとへの考察から編集者、出版者と作家の交流を活写した、明治・大正・昭和出版文化史。
46判/304ページ/カラー口絵4ページ/上製
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-333-x
寺島珠雄/編著
1973年に一部が雑誌に発表されたまま未刊になっていた原稿を、40年ぶりに刊行。全243項目からなる本書は〈街のすべてを住みか〉として生きてきた日雇労務者の「釜ヶ崎事典」であり現場報告書である。釜ヶ崎に生活と仕事の根をおろした者たちによるルポルタージュであり、ドキュメンタリーであり、フォークロアでもある。跋文=小沢信男。
46判/上製/304ページ
3200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-440-4 C0036
戸田ツトム・赤崎正一/監修 神戸芸術工科大学/発行
神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の、ほぼ10年間にわたる学生たちの卒業制作選抜作品集。山と海にはさまれた細長い南向きの斜面という神戸の風景が、デザインの拠点にもなっている。神戸デザインの散種。カバーは活版印刷。
A5判/200頁/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-460-2 C0070
ビジャイ・マッラ/著 寺田鎮子/訳
ネパール文化界の長老的存在である著者が描く、ネパールに今も伝わる生き神信仰・神の乙女クマリをめぐる異色の小説。クマリとされた女性の心の軌道をたどる。
46判並製/288ページ
2524円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-202-3
田村紀雄、志村章子/編著
日本で生まれ、民衆言論とともに歩んできた謄写版(ガリ版)についてのはじめての文化史。「ガリ版印刷文化関係年表」「ガリ版文化史参考文献」他、多数の資料収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/272ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-277-5
坂入尚文/著
芸大中退後、見世物小屋や農業など数々の遍歴の末、香具師(テキヤ)となった飴細工師。テッカリ(裸電球)に照らし出される日本列島の日常と非日常の世界。飴細工師が描く30年の半生記。
46判/272ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-353-4 C0095
如月小春/著
25年間に書かれた50本近い戯曲から6本の代表作を精選。「ロミオとフリージアのある食卓」「家、世の果ての……」「MORAL」「MOON」「夜の学校」「A・R―芥川龍之介素描―」。作品解題=外岡尚美 解説=西堂行人
A5判/368ページ
3800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-272-4
『如月小春は広場だった』編集委員会
演劇を軸にマルチな才能をさまざまな分野で発揮した如月小春。それぞれのジャンルで関わりのあった人々が語る如月小春の人と仕事。主な執筆者=石井達朗、川村毅、渡辺えり子、永井愛、扇田昭彦、吉見俊哉、柏木博、西堂行人、外岡尚美、佐藤学、渡辺守章、福原義春、平田俊子、大竹伸朗、伊藤高志、高橋悠治、内野儀、河合隼雄、細川周平、坂本龍一、津野海太郎、辻仁成、近藤達郎 他
A5判/276ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-273-2
野本三吉/著
野の思想家、未完の放浪者、野本三吉。10年余におよぶ沖縄在住体験が紡ぎあげた沖縄歴史物語。悲しさをも包み込む、この地の人々の懐の深さとやさしさ。友人の息子に宛てた12通の手紙に綴った、どうしても伝えたい愛と希望のメッセージ。
46判/並製/312ページ
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-455-8
吉田隆子/著
現代日本を代表する女性作曲家吉田隆子が与謝野晶子をヒロインに書き下ろした3幕7場のオペラ。1950年に発表されて以来、未上演となっていたオペラ台本が55年ぶりに単行本化。吉田隆子作曲によるオペラ楽譜も収録。吉田隆子関連エッセイ所収。序文=林光 解説=小村公次 編集・解題=小宮多美江
46判/312ページ/口絵4ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-326-7
宇江敏勝/著
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で〈道〉として登録された熊野川。古くから熊野参詣の道として、また仕事や生活の道として使われてきた熊野川。著者による丹念な聞き取りから、時代と生身の人間がおりなす自然と労働の叙事詩がいま鮮やかに甦る。川と山をつなぐ文化誌。
46判/320ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-374-2 C0095
宇江敏勝/著
木遣りの歌声と男たちの掛け声が響く山ふかい里に住むひとりの女、シナ代の70年の月日を7つの連作で描く。月報(8頁)付き(野添憲治、宇多滋樹、大西咲子、宇江敏勝)。
46判/284ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-470-1
宇江敏勝/著
古来より山伏達が駈けた熊野修験道の行に一般参加した著者の苦闘と充実の日々を描く体験記ほか、森に生きる人々の暮らしや伝統を活写するエッセイ。
46判/266ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-307-0 C0095
現代風俗研究会/編
名うてのプロレス通の面々が繰り出すプロレス文化論。現代風俗研究会内の「プロレス文化研究会」(略称「プロ文研」共同代表世話人=井上章一+岡村正史)が総力をあげて発表する力作論文。
A5判/208ページ/並製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-411-4
岡村幸宣/著
占領軍が日本を支配していた1950年、丸木位里・赤松俊子(丸木俊)夫妻は広島原爆投下の惨禍を《原爆の図》に描いた。「原爆」という言葉さえ使うことができなかったこの時期に、夫妻によって始められた小さな巡回展は、東京から、やがて日本各地へと、燎原の火のように広がっていく。1950年から53年まで展開された《原爆の図》全国巡回展の知られざる実態がここに明らかにされる。
46判/上製/292ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-458-9
宇江敏勝/著
備長炭は炭窯の中で とろけるような黄金色に輝く。あるとき窯の真ん中に黒い塊りがあらわれ、 それは人の姿に変わり、赤い綿入れを着た女の子に……。紀州の炭焼きが出会った怪異譚、ほか5編。熊野の奥深さを知る著者が描く、山の伝奇小説集。
46判/上製/180ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-457-2
ジャック・ケルアック/著 中上哲夫/訳
1950~60年代、アメリカ文学のオルタナティブ、ビート・ジェネレーションを代表するケルアック。旅する作家の放浪遍歴のすべて。日本図書館協会選定図書。
46判/240ページ/上製
2330円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-228-7
石井達朗/著
1910年代から現代まで、サーカスを舞台にした映画約50本を渉猟し、その詩情あふれる魅力をアクロバティックに探る。サーカスに恋した映画たちを一挙大公開。
A5判/304ページ/上製
3301円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-206-6
かわいゆう/著
おばあちゃんが読んでくれた「かまきり」のお話。そこからひとつずつ紡ぐように綴られた12のエピソード。なんだか懐かしくて、ちょっぴり切ない。「こんにちは、かまのすけさん」。あなたの心のなかにも さきちゃんがいる! 画=木原いづみ(カバー・表紙・本文)
46変判/288ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-469-5
エレン・R・バッツ他/著 笠井逸子/訳
海洋学者である「ジニー」ことユージニ・クラークは、80歳を超えた現在でも海に潜り続ける。様々な差別や苦難を乗り越え、世界有数のサメ博士になるまでの成功を収めた日系人女性の一代記。小学校高学年から読める平易な文体、勇気と希望に溢れる一冊。
46判/208ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-283-X
中川志郎、フローベール、山口昌男、R.D.モリス、清水勲、岡本綺堂、高橋新吉、駒田信二、南方熊楠ほか/著
子母澤寛「愛猿記」河合雅雄「幸島の群れのカルチュア」南伸坊「猿似論」中島敦「悟浄歎異」E.R. バロウズ「類猿人ターザン」ほか、猿をめぐる15の物語。
小B6判/328ページ
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-158-2
宇江敏勝/著
熊野の山とともに70余年。野菜をつくり、天然林を育て、逝く人を野辺におくる。紀伊半島・世界遺産の山里から奏でるおおいなる熊野讃歌。森の黄昏、里の静謐……。
46判/328ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-376-6 C0095
宇江敏勝/著
山には山人(さんじん)の生と死がある。鉱山師(やまし)、炭焼き、松煙焚き、山伏、猟師、木地師、荷車曳き、それに狼や兎や狸や蟇(ひき)たち。山を知り尽くし、山に暮してきた者だけが描ける山の人生。
46判/184ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-420-6 C0095
カンニ・メッレル/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの女性人気作家メッレルの現代小説、初邦訳。ストックホルム、11月。事件を起こし、老人介護施設で働くことになったサンドラは19歳。入居者のユダヤ人女性ユディスは、哀しい過去に沈みがちな日々。時代を超え、年齢を超えて、ふたりは心を通わせる。受け継がれる人生のささやかな希望の光。
46判/316ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-435-0 C0098
宇江敏勝/著
ビィー。雌鹿の鳴き声に似せた笛。この音に誘われるのは、雄鹿だけではない。笛を吹く猟師が出会ったものは……。表題作ほか、精気あふれる山の幻想譚6編を収める。
風と樹々のざわめき、生き物たちの匂い、夜の光と影が、妖しい森の物語をつむぐ。
46判/上製/224ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-439-8 C0095
長見義三/著
かつて日露両国のはざまで翻弄されたクリル人たち……。苦難の歴史に堪えて生きた民族の、その後の確かな足跡を追って色丹島(しこたんとう)へ渡った作家の貴重な取材日記。今もなお資料的価値に富んだ生の記録ともいうべき書の7年ぶりの増補新版!
46判/344ページ/並製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-341-0 C0095
小林祥一郎/著
『新日本文学』『太陽』編集長。そして新『世界大百科事典』を立ち上げ、さらに電子百科事典『エンカルタ』編集長を歴任。50年にわたって戦後の編集現場を疾走した稀代の編集者が書き下ろす。出版とはなにか、編集とはなにかを考える、「失敗」の出版私史。
46判/上製/384ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-426-8 C0095
嶋田厚/著
コミュニケーション論、文学、社会学、また芸術やデザインをめぐる思想史の領域で、独特の学際的、越境的な仕事を残してきた嶋田厚(1929~)の自選著作集。第1巻『生態としてのコミュニケーション』(解説=水越伸)第2巻『小さなデザイン 大きなデザイン』(解説=柏木博)第3巻『明治以降の文学経験の諸相』(解説=嶋田厚、自筆略年譜、著作一覧付き)
46判/全3巻/総頁1056ページ/並製/箱入り
6300円(本体価格・税別)※分売不可
ISBN978-4-88008-443-5 C3300
宇江敏勝/著
自分で植え、育てた木を自分で伐って家を建てた。熊野在住のエッセイストが描く山林の労働と暮らしの今昔物語。
46判/296ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-236-8
ジュディス・コーガン/著 木村博江/訳
クラシック音楽の世界で一流をめざす若者たちが集う世界有数の名門校ジュリアード音楽院。そこでのきびしい修行、競争、そして至福の瞬間を描いたノンフィクション。1990年刊行のロングセラーの新装版。
46判/352ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-351-8
伊井一郎/著
未だ語られることがなかった、「女剣劇」最後の伝説。『ああそれなのに』の美ち奴も美空ひばりも惚れた男装の女剣士、中野弘子伝。芸能がまだ豊饒に光り輝いていた昭和という時代を跋扈した、妖しくも魅惑的な大衆芸人との、驚愕の秘話の数々がいま初めて語られる!
A5判/440ページ/並製
3800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-288-0
日高由仁/著
現在、数少ない女性の日韓同時通訳者として活躍する著者の六年半にわたる韓国・ソウル留学記。ソウルの学生街・新村(シンチョン)の変貌していく姿が描かれている。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/224ページ/上製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-122-1
堀ミチヨ/著
ここは世界一、古本屋がたくさん集まっているという町。路地裏にはタンゴ喫茶がひっそりと佇み、きょうもまた、いろいろな人を惹きつける。小さな喫茶店を舞台にした東京・神田神保町奇譚集。
46判/224ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-421-3 C0095
上野敏彦/著
創業80年、京都の伝説の居酒屋「神馬」。三代にわたる家族経営から生まれる酒肴の数々。この「高くて安い店」神馬への長期取材から刻み込まれた、西陣・老舗居酒屋の味の社会史。写真多数。
46判/上製/256ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-450-3 C0095
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
コルチャック賞受賞。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ4部作の第2作。辛くも中立を保つスウェーデンの小さな島へ、ナチスの迫害から逃れるためウィーンからやってきたユダヤ人姉妹ステフィとネッリ。1年が過ぎ、町の中学に進学したステフィの青春と初恋を描く。
46判/252ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-386-5 C8097
宇江敏勝/著
人里を遠く離れた造林現場での生活。単純な肉体労働の中でこれらの作品はすべて生まれた。深い孤独と醒めた眼差しで森の日々を描いた山びとの生活記。1988年刊の同名書の増補新装版。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/256ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-233-3
斎藤たま/著
妊娠、出産、育児をめぐる「まよけ」の風習の数々を全国各地を歩いて聞き集め、古来より自然と人間がいかに深く交わりながら生きてきたかを鮮やかに描く民俗誌。全国学校図書館協議会選定図書。
46判/224ページ/上製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-044-6
宇江敏勝/著
「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年に世界遺産に登録された。熊野三山、高野山、吉野・大峯、そして復元された参詣の古道。山の作家、熊野の語り部がいざなう、大いなる自然と歴史と信仰の故郷、熊野。紀行文とエッセイからなる熊野古道の最適なガイドブック。
46判/296ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-321-6 C0095
岡田秀則+浦辻宏昌/編著
戦後映画史を横断したドキュメンタリー映画監督の巨匠、柳澤壽男。浦辻宏昌による評伝、柳澤自身の文とエッセイ、柳澤の助手を務めた小林茂監督へのインタビュー、柳澤映画の評論や映画評、座談会を通して全貌を明らかにする。巻末に詳細なフィルモグラフィ、表題の映画の採録シナリオ、参考文献、年譜を収録。
A5判/416ページ/ソフトカバー
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-473-2 C0074
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の最終作。1945年5月ベルリン陥落。スウェーデンの港町、イェーテボリに暮らすユダヤ人姉妹ステフィとネッリも、新しい一歩を踏みだす。書き下ろしによる解題を日本版オリジナル「著者あとがき」として収載。
46判/316ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-398-8 C8097
ビブティブション・ボンドパッダエ/著 林良久/訳
インド映画『大地のうた』の原作で、ベンガルの自然と生活を生き生きと描いた大河文学の名作。原文ベンガル語からの翻訳は旧版刊行後評価が高い。巻末付録には訳者林良久(永井保)の略歴と林氏のベンガル文学案内のエッセイ、氏への追悼文を2編、追補掲載。
46判/348ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-383-0 C0097
宇江敏勝/著
初の自伝的恋愛小説をはじめ書き下ろし4作品を収録。10年をかけた「民俗伝奇小説シリーズ」完結。月報(『VIKING』編集人の田寺敦彦、宇江敏勝ほか全4名が執筆)付き。
46判/260ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-482-4
R・ラポルト/著 山本光久/訳
不可能なものへ、一歩。フランス最大の批評家ブランショの唯一の高弟が、芸術・思想の旗手ツェラン、シャール、デリダ、ジャコメッティをはじめとする19人を縦横に論じる。
46判/448ページ/上製
本体3400円(税別)
ISBN978-4-88008-372-8
磯山久美子/著
1920年代、独裁政権下で進むスペインの近代化。男性中心の社会に登場した断髪姿の「新しい女性」たちを、当時の新聞・雑誌・作法書など多数の資・史料を用いて、女性たちのアイデンティティの模索と、「心地よい」を表す身体感覚「comodo」を導きだした労作。
A5判変型/304頁/上製
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-408-4 C0022
林幸治郎/著
大卒チンドン屋になってから25年。日本最大のチンドン屋カンパニー「ちんどん通信社」の代表が語る、超過激街頭宣伝集団の世界。写真満載。
46判/320ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-349-6 C0063
野本三吉/著
小学校教師、日本沖縄アジア放浪、寿、児童相談所、大学。生命の共鳴をも求めて異色の道を歩んできた野本三吉。社会福祉ゼミナールをとおして、「学びの場」「学びの原風景」としての大学を目指した10年の記録。魂の世代継承を訴える書き下ろし。
46判/324ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-226-0
岩本順子/著
ハンブルグ在住のワインジャーナリストが現地レポート。ドイツワインの範疇を超えて、世界最高のワイン醸造の哲学を伝える、ケラーマイスターたちの物語。造り手の素顔に迫るワイン紀行。
46判/196ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-328-3 C0095
結城登美雄/著
高齢化と過疎化が進み「限界集落」と呼ばれる東北の小さな村々。15年にわたって東北の村や町を歩き、その行方を見つめてきた著者が、文章と写真でつづる長編ルポルタージュ。東日本大震災で被災した三陸海岸への再訪行を収めた増補新版。
46判/326ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-419-0 C0095
ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/著 行方均/訳
選りすぐりのこわい話、都市・恐怖伝説を満載。「切断された指」「樽の中の死体」「のどをつまらせたドーベルマン」「毛むくじゃらの腕のヒッチハイカー」など。『チョーキング・ドーベルマン』(1990年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
A5判並製/312ページ
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-240-6
斎藤たま/著
著者はリュックを背負い日本列島を南から北へ、村から村へと歩いた。そこで出会ったお年寄りから丹念に拾い集めた昔のことば。それは豊饒な「ことば」の世界と、失われゆく暮らしの息づかいとの出会いの旅でもあった。1984年刊行の『ことばの旅』を改題、改訂、新装。
46判/280ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-424-4 C0039
如月小春/著
劇作家・如月小春(1956~2000)。いまなお、若者たちに演じ続けられる如月小春の世界。
人気作品『DOLL』ほか『光の時代』『ANOTHER』『工場物語』『トロイメライ』『NIPPON・CHA! CHA! CHA!』『朝、冷たい水で』の傑作7作品を収録。
A5変判/448ページ/並製
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-464-0 C0074
宇江敏勝/著
熊野の大正・昭和、川は生活そのものだった。筏がくだり、船が行きかい、鰻や鮎をとる淵に川獺が泳ぎ、盆には船に乗せて死者をおくる。恵みと働きの喜びをあたえ、ときには未曾有の大洪水をもたらす川に、人は懐しい面影を見た……。宇江文学の傑作「川の物語」中編6編。
46判/280ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-461-9
鈴木博/著
熱帯地方の美しい自然と珍しい生き物を追うフィールドワークから生まれたネイチャー・エッセイ。1993年第41回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
A5判変型/304ページ/上製
2330円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-170-1
梅原彰/編著
ちばの農業者40人余が語る、楽農=楽しい農業。自分たちの農業を語り、伝え、発信する。「私は歌う仕事も農業と同じ、と感じています。自分の力の限り、心の土に歌を注ぎ、育て、繋がっていく。「生き方としての農業」 共有しましょう!」加藤登紀子(帯文より)
46判/352ページ/並製
1600円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-466-4 C0061
宇江敏勝/著
真夜中の丑三つ刻に打たれる「呪い釘、霜月二十三夜に現れる「熊野の三体月」、女巡礼と渡し守の「小和瀬の渡し」、明治、大正時代の秘境十津川郷を描く「藤織りの女」全4編。月報(8頁)付き。
46判/284ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-475-6
如月小春/著
「純粋演劇」の道を歩んだ俳優・中村伸郎へのロングインタビューや、劇作家・別役実を交えた座談をもとに、昭和の演劇史の一場面を鮮やかに切り取る。岸田国士、小津安二郎、三島由紀夫、イヨネスコ、別役実との出会い。劇作家・如月小春の死去から6年の時を経て刊行。解題=西堂行人。
46判/368ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-359-3 C0095
野本三吉/著
横浜のドヤ街・寿町に住む子どもたちの野生のたくましさと可能性を秘めた様を描く。第1回日本ノンフィクション賞受賞作。1974年刊の同名書(田畑書店)に「生きる場としての地域」などを増補収録。日本図書館協会選定図書。
46判/312ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-225-2
キャロリン・キャサディ/著 渡辺洋/訳
ジャック・ケルアック、ニール・キャサディらとサンフランシスコで過ごした1950年代のビートニクの青春を追想。シシィ・スペイセク主演で映画化された。日本図書館協会選定図書。
46判/168ページ/上製
1600円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-129-9
辻信一/著
ニューヨークの黒人ゲットー、ハーレム。犯罪とドラックに侵され、荒廃する街。この街とともに生き延び、この街を愛する人々の生の声を集めたインタビュー集。日本図書館協会選定図書。
46判/284ページ/上製
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-210-4
M・G・ラーション/著 荒川明久/訳
これまで謎の多かったスウェーデン・ヴァイキングの東方遠征。バルト海から黒海、グルジアを経て、カスピ海周辺まで及んだ彼らの足どりを、ルーン石碑、 アイスランドのサガ、ロシアの年代記などを駆使して解明した歴史解説書。巻末に「イングヴァール石碑一覧」等も所収。
46判/244ページ/上製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-324-0 C0022
黒川創/著
戦後を代表する「文化人」として論壇・市民運動をリードしてきた日高六郎。作家・黒川創が初めて日高を訪ねたのは、満18歳、大学新入生の時。それから30年以上、二人の対話は続く。対話(ダイアローグ)と人物評(ポルトレ)で描かれた、その人生と軌跡。
46判/上製/232ページ
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-434-3 C0095
ジャック・ケルアック/著 渡辺洋、中上哲夫/訳
人気作家に祭り上げられた「ぼく」の西海岸への旅。旧友たちとの交流とビック・サーでの孤独な瞑想の日々を描く。その後「路上」として位置付けられるケルアックの代表作。『ビッグ・サー』(1994年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
46判/296ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-264-3
工藤直子、ドーデー、北村太郎、澁澤龍彦、藤原新也、夏目漱石、山下正男、檀一雄、みやこうせい、ヴェルヌ、チェーホフ、トウェイン、安部公房、幸田露伴ほか/著
工藤直子「ねむり羊への伝言」澁澤龍彦「スキタイの羊」夏目漱石「三四郎」安部公房「羊腸人類」幸田露伴「羊のはなし」みやこうせい「牧羊祭」他、15の物語。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
小B6判/360ページ/上製
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-144-2
木村迪夫/著
ニッポンの村も百姓も滅びるもんか。オレはけっして死にあせんど! 山形を代表する農民詩人が、過去半世紀の東北の村のくらしと農業の現場をふりかえる。農と食の再生を願って綴る、現代ニッポン農業へのレクイエム・エッセイ。
46判/244ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-280-5
野本三吉/著
コミューン(共同体)の原像と共生の世界を求めて、日本各地の土着共同体をめぐって放浪する著者の鮮烈なデビュー作。1970年刊の同名書(社会評論社)に「スウェーデン・コミューン紀行」を増補収録。日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-222-8
チャールズ・ブコウスキー/著 山西治男/訳
自他ともに認めるパンク作家の資質が全開。人間を赤裸々に、下劣なまでに描いて、究極的な人間の存在を表現する。「エレベーターを愛した男」他、全36編。『ホット・ウォーター・ミュージック』(1993年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-246-5
徳永康元/著
学者として、愛書家として、終生多彩な文化遍歴をつづけた著者。ハンガリー研究の碩学による興味つきないエッセイのかずかずと、まぼろしの留学日記を初公開!『ブダペストの古本屋』『ブダぺスト回想』につづく「ブダぺスト3部作」が完結。矢川澄子などとの古書・読書対談や山口昌男、坪内祐三らによる書き下ろしの「思い出の記」を収録。
46判/320ページ/上製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-314-3 C0095
ヴラスタ・チハーコヴァー/著
チェコの古都プラハの歴史、文化、暮らしをパノラミックに描いた大好評の都市案内書。「プラハはなぜ美しい」「歴史を物語る場所」「生活のなかの芸術」など、著者みずから日本語で書き下ろしたもの。1987年刊の同名書の増補新装版。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
A5判変型 /256ページ/上製
3107円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-187-6
斎藤たま/著
『鶏が鳴く東』に続く「ことばの旅」第2弾。「ことば」の源へのあくなき好奇心、通説をひっくりかえすユニークな考察。豊かなことばの世界が心に響いてくる。全編書き下ろし。
46判/上製/280ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-425-1 C0039
尾崎俊介/著
小社刊『S先生のこと』で第61回日本エッセイスト・クラブ賞(2013年)を受賞した著者による、待望の新刊。サリンジャーからハーレクイン・ロマンス、そしてブッククラブまで。ペーパーバックの歴史から浮かび上がる、アメリカの大衆出版文化。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公のホールデンは本の表紙にどのように描かれたのか?
46判/上製
2300円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-447-3 C0095
小松弘/監修 渡辺芳子/責任編集
ラース・フォン・トリアー、アキ・カウリスマキ…作家の個性が強烈に光る北欧映画(ノルディック・シネマ)の数々のカルトな人気作・話題作の情報を満載。北欧5ヶ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)各国映画事情レポート、作品解説、主要キャスト・スタッフ人名録収載。
46判/304頁/並製
本体4600円(税別)
ISBN4-88008-339-9 C0074
林幸次郎、赤江真理子/著
大阪は西成・天下茶屋でちんどん屋を営むカップルが、商売仲間のこと、街の人々との交流を心やさしくつづった。NHKドラマ「青空にちんどん」の原作。日本図書館協会選定図書。
46判並製/240ページ
1400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-051-9
蘆原英了/著
一人は世界的な画家、フジタ・ツグハル。一人は築地小劇場の創始者、オサナイ・カオル。僕はこの二人のおじさんに仕込まれて誕生したマルチ文化人、アシハラ・エイリョウ。稀代のエンサイクロペディストが情熱をこめて縦横に語る大正昭和のモダン東京文化世相。1983年刊『私の半自叙伝』の改題、増補、新装。
46判/336ページ/上製
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-373-5
鈴木博文/著
ムーンライダーズのメンバーでもあるロック詩人による音楽年代記と、ジョン・レノン、ザ・バンド等についてのロック論、詩、日記を収録。第一エッセイ集(1988年刊の同名書)の増補新装版。
46判/264ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-249-X
野本三吉/著
4年余にわたる青春彷徨記。北海道から沖縄、水俣、山谷に至る各地の人々やコミューンを放浪した著者が自らの魂の軌跡を辿る60年の自分史。野本三吉ノンフィクション選集、全6巻完結。
46判/324ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-227-9 C0095
見世物学会/編
興行元と研究者による本邦唯一の産学協同の見世物研究雑誌。小沢昭一、山口昌男、青木茂、田之倉稔、康芳夫、斉藤宗男、西村太吉、坂田春夫、坂入尚文、秋山祐徳太子、橋爪紳也など豪華執筆陣。どうぞ、急いでください、さあどなたも急いでください、おっかなくありません。
A5判/208ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-336-4 C0039
見世物学会/編
名古屋の大須演芸場で行われた「江戸名古屋の見世物と大須演芸場とロック歌舞伎・大須オペラ」のライブ記録と浅草木馬亭での「西村太吉 見世物地下水脈を語る」の全収録。小沢昭一、山口昌男、高山宏、田之倉稔、四方田犬彦ら41人が語る「あなたが初めて見た見世物」大アンケート、坂田春夫好評連載「夜店の子」など、読み物、写真満載。
A5判/256ページ/並製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-381-0 C0076
見世物学会・学会誌編集委員会/編
特集「本橋成一資料コレクション 見世物としてのサーカス」、写真家・映画監督の本橋成一が日本・韓国のサーカスを訪ね歩き収集した資料や貴重な写真・図像を収録。他に見世物学会・総会記録(2015~2016)、コラム「私にとっての見世物」(都築響一、青木茂ほか)、アンケート「わたしの見世物体験」(水沢勉、岡村幸宣ほか)など。
A5判/200ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-477-0 C0076
鵜飼正樹/著
最後の見世物小屋芸人といわれ、「人間ポンプ」の芸で知られる安田里美。6歳の初舞台から芸一筋、そのきわめて起伏にとむ人生を千数百時間に及ぶ聞き取りをもとに再現する。写真、図版多数。
A5判/328ページ/上製
3000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-262-7
鵜飼正樹、北村皆雄、上島敏昭/編著
見世物についての初めての本格的文化誌。見世物とは、はたしてどんなものであったか。いついつまでもお話のタネ、のちのちの語りぐさ。お代は見てのお帰りに! 日本図書館協会選定図書。
A5判並製/352ページ
3000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-258-9
久木綾子/著
奇跡のデビュー作『見残しの塔』の久木綾子が書き下ろす塔シリーズ、待望の第2弾。羽黒山五重塔を舞台に語られる感動の歴史小説ロマン。
A5判変型/208ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-406-0 C0093
岡村幸宣/著
丸木位里、俊の描いた「原爆の図」は埼玉県東松山市にある小さな美術館に収蔵されている。学芸員(キュレーター)はたったひとり。「原爆の図」を抱え、日本各地、沖縄、韓国、パラオ、アメリカ、ヨーロッパまで……。まさに走るキュレーターだ。「3・11」からはじまる、学芸員の作業日誌。
A5変判/並製/324ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-480-0
村山新治/著 村山正実/編
1957年(昭和32)に東映から監督デビューした著者による回想記とインタビュー。村山の下で助監督をつとめた深作欣二、澤井信一郎の両監督と脚本家・荒井晴彦との座談会を収録。撮影所現場を活写した類い稀なる戦後映画史の新たな証言記録となった。巻末には詳細なフィルモグラフィー、関連年譜、参考文献を付す。
46判/416ページ/上製
3700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-474-9 C0074
ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/著 行方均、松本昇/訳
ペットや動物に関する伝説を中心に、話の分類化を進めた第3作。「盗人カンガルー」「爆発する動物」「食べられたペット」「ユッカの中のクモ」「動物の復讐」。
A5判/240ページ/上製
2718円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-147-7
北沢街子/著
頭痛と肩こりに苦しんでいた一人の浪人生の女の子が、オーストラリアに美術留学した。4年数カ月を過ごし、大学を終えて帰国した彼女が描きとめた日々の思いと出来事。
46判/288ページ/上製
1942円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-173-6
宇江敏勝/著
働いた。読んだ。飲んだ。そして夢をみた。……炭焼きの子に生まれ、人里離れた山中で育ち、造林の労働にあけくれた青春の日々。かつての父の炭窯、山小屋の棲みあとをいまふたたび訪ね歩く旅。母への鎮魂を込めた森と著者の自叙伝(クロニクル)。
46判/288ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-375-9 C0095
宇江敏勝/著
生命をはぐくむ山と海、信仰と神話の聖なる地、熊野へようこそ。修験行者が駈けめぐり南方熊楠が愛した熊野の森は、昔も今も人々の心をとらえてやまない。日本図書館協会選定図書。
46判/392ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-266-X
宇江敏勝/著
熊野の三千六百峰の中央に位置する大塔山。この山ふところに住み、木炭と木材にによる自然採集的生活を今もおくる人々の物語。
46判/262ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-309-7 C0095
粕谷なち、草薙和美/著
摂食障害って何? どうして食にこだわるか? どうしてやめられない? その人に合った治療法は? 心と体の関係や、家族の役割、そして心の持ち方など、三百人を超えるクライアントをみてきたカウンセラーが語る「回復への道しるべ」。
46判/264ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-317-8 C0011
宇江敏勝/著
紀州熊野の山里。山仕事の傍ら記す、山の生活と民俗。その静かな語りが変貌する山村の現在を照らしだす。
46判/236ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-235-X
宇江敏勝/著
山ぶかい熊野古道のかたわらに滅びゆく村里。濃密な自然と歴史に愛着する人々、あらわれては消えるやさしき亡霊、そして魔性や動物たちの魂を描く。
46判/上製/240ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-430-5 C0095
田村義也/著
朝から晩まで、生活のすべてが本づくりにつながっていて、何事も徹底していないと気のすまない職人気質。かずかずの名著を手がけた大編集者であり、かつまた強烈な個性あふれる作品を生み出した装丁家田村義也の、魅力あふれるエッセイ集! 完全版・田村義也装丁作品一覧(1953~2006 生涯作品=約1500点収録)を付す。
46判/384ページ/上製
3000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-365-0 C0095
かわいゆう/著
江戸から明治にかわるころ、ひとりの陶工のおやかたが作った焼きもののカエルたちは、まるで生きているよう。工芸の職人さんたちへ憧れと敬愛をこめてささげる、おとなのためのファンタジー小説。
46判/216ページ/並製
1500円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-479-4
ゾラ・ニール・ハーストン/著 常田景子/訳
1920年代のハーレム・ルネサンスに登場した黒人女性作家の半生記。「(本書は)高貴なユーモアと傲慢な想像力によって書かれている」とはマヤ・アンジェロウの評。
46判/356ページ
2524円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-230-9
ロバート・ロドリゲス/著 とちぎあきら/訳
超低予算のデビュー長編「エル・マリアッチ」の製作の一部始終、配給会社への売り込み、映画祭への出品、タランティーノら友人との交流など、映画ファンらに贈るフィルム・メイキング・ストーリー。付録「10分間映画講座」。
A5判並製/376ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-255-4
宇江敏勝/著
緑の海の底にひびく山の労働讃歌。ほんの最近まで山々には、樹木と人間の共生のドラマがあった。山の生活と労働の世界を、そこで働き、生きた著者自身の手記や日記でありのままに再現した。〈宇江敏勝の本〉第1期全6巻完結。
46判/304ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-237-6
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの児童文学作家の第一人者で、小社刊行の〈ステフィとネッリの物語〉シリーズの著者が、初めて大人向けに描いた長編小説。1976年夏、スウェーデン。湖畔での共同生活。そこにつどった理想社会の実現を夢みる若者たち。青春の夢と挫折を描く話題作!
46判/340ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-417-6 C0098
川井ゆう/著
菊人形は日本の近代がつくりあげた民衆の知恵によるすばらしい造形である。著者はその歴史、創作過程、技術などについて20年以上にわたって調査をつづけ、ついに菊人形研究で博士の学位を獲得した。日本菊人形文化史に輝く金字塔!
A5判/上製/220ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-433-6 C0039
キャロリン・キャサディ/著 渡辺洋/訳
ジャック・ケルアック、ニール・キャサディらとサンフランシスコで過ごした1950年代のビートニクの青春を追想。シシィ・スペイセク主演で映画化された。日本図書館協会選定図書。
46判/168ページ/上製
1600円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-129-9
ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/著 行方均/訳
選りすぐりのこわい話、都市・恐怖伝説を満載。「切断された指」「樽の中の死体」「のどをつまらせたドーベルマン」「毛むくじゃらの腕のヒッチハイカー」など。『チョーキング・ドーベルマン』(1990年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
A5判並製/312ページ
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-240-6
ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/著 行方均、松本昇/訳
ペットや動物に関する伝説を中心に、話の分類化を進めた第3作。「盗人カンガルー」「爆発する動物」「食べられたペット」「ユッカの中のクモ」「動物の復讐」。
A5判/240ページ/上製
2718円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-147-7
辻信一/著
ニューヨークの黒人ゲットー、ハーレム。犯罪とドラックに侵され、荒廃する街。この街とともに生き延び、この街を愛する人々の生の声を集めたインタビュー集。日本図書館協会選定図書。
46判/284ページ/上製
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-210-4
ジャック・ケルアック/著 中上哲夫/訳
1950~60年代、アメリカ文学のオルタナティブ、ビート・ジェネレーションを代表するケルアック。旅する作家の放浪遍歴のすべて。日本図書館協会選定図書。
46判/240ページ/上製
2330円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-228-7
チャールズ・ブコウスキー/著 山西治男/訳
自他ともに認めるパンク作家の資質が全開。人間を赤裸々に、下劣なまでに描いて、究極的な人間の存在を表現する。「エレベーターを愛した男」他、全36編。『ホット・ウォーター・ミュージック』(1993年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-246-5
ジャック・ケルアック/著 渡辺洋、中上哲夫/訳
人気作家に祭り上げられた「ぼく」の西海岸への旅。旧友たちとの交流とビック・サーでの孤独な瞑想の日々を描く。その後「路上」として位置付けられるケルアックの代表作。『ビッグ・サー』(1994年刊)の改題版。日本図書館協会選定図書。
46判/296ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-264-3
尾崎俊介/著
小社刊『S先生のこと』で第61回日本エッセイスト・クラブ賞(2013年)を受賞した著者による、待望の新刊。サリンジャーからハーレクイン・ロマンス、そしてブッククラブまで。ペーパーバックの歴史から浮かび上がる、アメリカの大衆出版文化。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公のホールデンは本の表紙にどのように描かれたのか?
46判/上製
2300円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-447-3 C0095
如月小春/著
25年間に書かれた50本近い戯曲から6本の代表作を精選。「ロミオとフリージアのある食卓」「家、世の果ての……」「MORAL」「MOON」「夜の学校」「A・R―芥川龍之介素描―」。作品解題=外岡尚美 解説=西堂行人
A5判/368ページ
3800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-272-4
如月小春/著
劇作家・如月小春(1956~2000)。いまなお、若者たちに演じ続けられる如月小春の世界。
人気作品『DOLL』ほか『光の時代』『ANOTHER』『工場物語』『トロイメライ』『NIPPON・CHA! CHA! CHA!』『朝、冷たい水で』の傑作7作品を収録。
A5変判/448ページ/並製
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-464-0 C0074
如月小春/著
「純粋演劇」の道を歩んだ俳優・中村伸郎へのロングインタビューや、劇作家・別役実を交えた座談をもとに、昭和の演劇史の一場面を鮮やかに切り取る。岸田国士、小津安二郎、三島由紀夫、イヨネスコ、別役実との出会い。劇作家・如月小春の死去から6年の時を経て刊行。解題=西堂行人。
46判/368ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-359-3 C0095
『如月小春は広場だった』編集委員会
演劇を軸にマルチな才能をさまざまな分野で発揮した如月小春。それぞれのジャンルで関わりのあった人々が語る如月小春の人と仕事。主な執筆者=石井達朗、川村毅、渡辺えり子、永井愛、扇田昭彦、吉見俊哉、柏木博、西堂行人、外岡尚美、佐藤学、渡辺守章、福原義春、平田俊子、大竹伸朗、伊藤高志、高橋悠治、内野儀、河合隼雄、細川周平、坂本龍一、津野海太郎、辻仁成、近藤達郎 他
A5判/276ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-273-2
邱永漢、中島敦ほか/著 黒川創/編
森美千代「どんげん」中島敦「マリヤン」高見順「ノーカナのこと」邱永漢「密入国者の手記」佐藤春夫「魔鳥」呂赫若「風水」龍瑛宗「邂逅」他、全14編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/364ページ
3689円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-214-7
宮内寒彌、平林たい子ほか/著 黒川創/編
宮内寒彌「中央高地」平林たい子「敷設列車」牛島春子「祝という男」石塚喜久三「纏足の頃」日向伸夫「第八号転轍機」高木恭造「晩年」他、全14編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/396ページ
4078円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-215-5
金達寿、高浜虚子ほか/著 黒川創/編
高浜虚子「朝鮮(抄)」井伏鱒二「朝鮮の久遠寺」李孝石「蕎麦の花の頃」中島敦「巡査の居る風景」金史良「天馬」青木洪「ミィンメヌリ」他、全17編収録。日本図書館協会選定図書。
46判/388ページ
3786円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-216-3
斎藤たま/著
妊娠、出産、育児をめぐる「まよけ」の風習の数々を全国各地を歩いて聞き集め、古来より自然と人間がいかに深く交わりながら生きてきたかを鮮やかに描く民俗誌。全国学校図書館協議会選定図書。
46判/224ページ/上製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-044-6
斎藤たま/著
著者はリュックを背負い日本列島を南から北へ、村から村へと歩いた。そこで出会ったお年寄りから丹念に拾い集めた昔のことば。それは豊饒な「ことば」の世界と、失われゆく暮らしの息づかいとの出会いの旅でもあった。1984年刊行の『ことばの旅』を改題、改訂、新装。
46判/280ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-424-4 C0039
斎藤たま/著
『鶏が鳴く東』に続く「ことばの旅」第2弾。「ことば」の源へのあくなき好奇心、通説をひっくりかえすユニークな考察。豊かなことばの世界が心に響いてくる。全編書き下ろし。
46判/上製/280ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-425-1 C0039
宇江敏勝/著
人里を遠く離れた造林現場での生活。単純な肉体労働の中でこれらの作品はすべて生まれた。深い孤独と醒めた眼差しで森の日々を描いた山びとの生活記。1988年刊の同名書の増補新装版。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/256ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-233-3
宇江敏勝/著
紀州熊野の山里。山仕事の傍ら記す、山の生活と民俗。その静かな語りが変貌する山村の現在を照らしだす。
46判/236ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-235-X
宇江敏勝/著
自分で植え、育てた木を自分で伐って家を建てた。熊野在住のエッセイストが描く山林の労働と暮らしの今昔物語。
46判/296ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-236-8
宇江敏勝/著
緑の海の底にひびく山の労働讃歌。ほんの最近まで山々には、樹木と人間の共生のドラマがあった。山の生活と労働の世界を、そこで働き、生きた著者自身の手記や日記でありのままに再現した。〈宇江敏勝の本〉第1期全6巻完結。
46判/304ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-237-6
宇江敏勝/著
古来より山伏達が駈けた熊野修験道の行に一般参加した著者の苦闘と充実の日々を描く体験記ほか、森に生きる人々の暮らしや伝統を活写するエッセイ。
46判/266ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-307-0 C0095
宇江敏勝/著
熊野の三千六百峰の中央に位置する大塔山。この山ふところに住み、木炭と木材にによる自然採集的生活を今もおくる人々の物語。
46判/262ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-309-7 C0095
宇江敏勝/著
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で〈道〉として登録された熊野川。古くから熊野参詣の道として、また仕事や生活の道として使われてきた熊野川。著者による丹念な聞き取りから、時代と生身の人間がおりなす自然と労働の叙事詩がいま鮮やかに甦る。川と山をつなぐ文化誌。
46判/320ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-374-2 C0095
宇江敏勝/著
働いた。読んだ。飲んだ。そして夢をみた。……炭焼きの子に生まれ、人里離れた山中で育ち、造林の労働にあけくれた青春の日々。かつての父の炭窯、山小屋の棲みあとをいまふたたび訪ね歩く旅。母への鎮魂を込めた森と著者の自叙伝(クロニクル)。
46判/288ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-375-9 C0095
宇江敏勝/著
熊野の山とともに70余年。野菜をつくり、天然林を育て、逝く人を野辺におくる。紀伊半島・世界遺産の山里から奏でるおおいなる熊野讃歌。森の黄昏、里の静謐……。
46判/328ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-376-6 C0095
宇江敏勝/著
「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年に世界遺産に登録された。熊野三山、高野山、吉野・大峯、そして復元された参詣の古道。山の作家、熊野の語り部がいざなう、大いなる自然と歴史と信仰の故郷、熊野。紀行文とエッセイからなる熊野古道の最適なガイドブック。
46判/296ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-321-6 C0095
宇江敏勝/著
生命をはぐくむ山と海、信仰と神話の聖なる地、熊野へようこそ。修験行者が駈けめぐり南方熊楠が愛した熊野の森は、昔も今も人々の心をとらえてやまない。日本図書館協会選定図書。
46判/392ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-266-X
宇江敏勝/著
山には山人(さんじん)の生と死がある。鉱山師(やまし)、炭焼き、松煙焚き、山伏、猟師、木地師、荷車曳き、それに狼や兎や狸や蟇(ひき)たち。山を知り尽くし、山に暮してきた者だけが描ける山の人生。
46判/184ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-420-6 C0095
宇江敏勝/著
山ぶかい熊野古道のかたわらに滅びゆく村里。濃密な自然と歴史に愛着する人々、あらわれては消えるやさしき亡霊、そして魔性や動物たちの魂を描く。
46判/上製/240ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-430-5 C0095
宇江敏勝/著
ビィー。雌鹿の鳴き声に似せた笛。この音に誘われるのは、雄鹿だけではない。笛を吹く猟師が出会ったものは……。表題作ほか、精気あふれる山の幻想譚6編を収める。
風と樹々のざわめき、生き物たちの匂い、夜の光と影が、妖しい森の物語をつむぐ。
46判/上製/224ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-439-8 C0095
宇江敏勝/著
熊野山村の盛衰――。死者と生者が寄り添って生きる山の日常。古道を踏むといつしか出会う異形の世界。詩情豊かに描かれた力作中編4作。
46判/上製/220ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-449-7
宇江敏勝/著
備長炭は炭窯の中で とろけるような黄金色に輝く。あるとき窯の真ん中に黒い塊りがあらわれ、 それは人の姿に変わり、赤い綿入れを着た女の子に……。紀州の炭焼きが出会った怪異譚、ほか5編。熊野の奥深さを知る著者が描く、山の伝奇小説集。
46判/上製/180ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-457-2
宇江敏勝/著
熊野の大正・昭和、川は生活そのものだった。筏がくだり、船が行きかい、鰻や鮎をとる淵に川獺が泳ぎ、盆には船に乗せて死者をおくる。恵みと働きの喜びをあたえ、ときには未曾有の大洪水をもたらす川に、人は懐しい面影を見た……。宇江文学の傑作「川の物語」中編6編。
46判/280ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-461-9
宇江敏勝/著
木遣りの歌声と男たちの掛け声が響く山ふかい里に住むひとりの女、シナ代の70年の月日を7つの連作で描く。月報(8頁)付き(野添憲治、宇多滋樹、大西咲子、宇江敏勝)。
46判/284ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-470-1
宇江敏勝/著
真夜中の丑三つ刻に打たれる「呪い釘、霜月二十三夜に現れる「熊野の三体月」、女巡礼と渡し守の「小和瀬の渡し」、明治、大正時代の秘境十津川郷を描く「藤織りの女」全4編。月報(8頁)付き。
46判/284ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-475-6
宇江敏勝/著
奥深い熊野。そこに暮らす山びとが出会う、狸、猪、雉、狼、そして秘境の滝に棲むという妖怪牛鬼。人と動物をめぐる五つの物語。自然と人間の、肌を接するような濃密な関係がかつて存在した。月報付き(芥川賞作家・石井遊佳ほか4名が執筆)。
46判/296ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-478-7
宇江敏勝/著
初の自伝的恋愛小説をはじめ書き下ろし4作品を収録。10年をかけた「民俗伝奇小説シリーズ」完結。月報(『VIKING』編集人の田寺敦彦、宇江敏勝ほか全4名が執筆)付き。
46判/260ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-482-4
野本三吉/著
コミューン(共同体)の原像と共生の世界を求めて、日本各地の土着共同体をめぐって放浪する著者の鮮烈なデビュー作。1970年刊の同名書(社会評論社)に「スウェーデン・コミューン紀行」を増補収録。日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-222-8
野本三吉/著
いじめ、自殺、虐待。学校、家庭から見放された子どもたちと児童相談所に勤めた著者の感動とふれあいの記録。1992年刊の同名書に「ワーカー日記」を増補収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/306ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-223-6
野本三吉/著
横浜のドヤ街・寿町に日本中から流れてきた労働者たちの個人史を克明にまとめあげた、民衆の生活史。1982年刊の同名書に「最後の地母神 寿町の母親たち」などを増補収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/304ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-224-4
野本三吉/著
横浜のドヤ街・寿町に住む子どもたちの野生のたくましさと可能性を秘めた様を描く。第1回日本ノンフィクション賞受賞作。1974年刊の同名書(田畑書店)に「生きる場としての地域」などを増補収録。日本図書館協会選定図書。
46判/312ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-225-2
野本三吉/著
小学校教師、日本沖縄アジア放浪、寿、児童相談所、大学。生命の共鳴をも求めて異色の道を歩んできた野本三吉。社会福祉ゼミナールをとおして、「学びの場」「学びの原風景」としての大学を目指した10年の記録。魂の世代継承を訴える書き下ろし。
46判/324ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-226-0
野本三吉/著
4年余にわたる青春彷徨記。北海道から沖縄、水俣、山谷に至る各地の人々やコミューンを放浪した著者が自らの魂の軌跡を辿る60年の自分史。野本三吉ノンフィクション選集、全6巻完結。
46判/324ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-227-9 C0095
野本三吉/著
野の思想家、未完の放浪者、野本三吉。10年余におよぶ沖縄在住体験が紡ぎあげた沖縄歴史物語。悲しさをも包み込む、この地の人々の懐の深さとやさしさ。友人の息子に宛てた12通の手紙に綴った、どうしても伝えたい愛と希望のメッセージ。
46判/並製/312ページ
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-455-8
ゾラ・ニール・ハーストン/著 常田景子/訳
1920年代のハーレム・ルネサンスに登場した黒人女性作家の半生記。「(本書は)高貴なユーモアと傲慢な想像力によって書かれている」とはマヤ・アンジェロウの評。
46判/356ページ
2524円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-230-9
ゾラ・ニール・ハーストン/著 常田景子/訳
民俗学者としても知られるハーストンのヴードゥー探訪記。1930年代ジャマイカとハイチを旅して、目のあたりにしたヴードゥーの宗教儀式の模様が仔細に描かれる。
46判/304ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-257-0
日高由仁/著
現在、数少ない女性の日韓同時通訳者として活躍する著者の六年半にわたる韓国・ソウル留学記。ソウルの学生街・新村(シンチョン)の変貌していく姿が描かれている。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/224ページ/上製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-122-1
ビジャイ・マッラ/著 寺田鎮子/訳
ネパール文化界の長老的存在である著者が描く、ネパールに今も伝わる生き神信仰・神の乙女クマリをめぐる異色の小説。クマリとされた女性の心の軌道をたどる。
46判並製/288ページ
2524円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-202-3
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
コルチャック賞受賞。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ4部作の第2作。辛くも中立を保つスウェーデンの小さな島へ、ナチスの迫害から逃れるためウィーンからやってきたユダヤ人姉妹ステフィとネッリ。1年が過ぎ、町の中学に進学したステフィの青春と初恋を描く。
46判/252ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-386-5 C8097
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
コルチャック賞受賞作品。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の第3作。ウィーンのユダヤ人姉妹、ステフィとネッリがスウェーデンへ来て4年目の春。異国の地で多くの人々とふれあいながら、姉妹はそれぞれ、たくましく成長する。スウェーデン本国で著者の脚本でテレビドラマ化、カナダ・バンフテレビ祭受賞。
46判/272ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-396-4
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の最終作。1945年5月ベルリン陥落。スウェーデンの港町、イェーテボリに暮らすユダヤ人姉妹ステフィとネッリも、新しい一歩を踏みだす。書き下ろしによる解題を日本版オリジナル「著者あとがき」として収載。
46判/316ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-398-8 C8097
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの児童文学作家の第一人者で、小社刊行の〈ステフィとネッリの物語〉シリーズの著者が、初めて大人向けに描いた長編小説。1976年夏、スウェーデン。湖畔での共同生活。そこにつどった理想社会の実現を夢みる若者たち。青春の夢と挫折を描く話題作!
46判/340ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-417-6 C0098
林幸次郎、赤江真理子/著
大阪は西成・天下茶屋でちんどん屋を営むカップルが、商売仲間のこと、街の人々との交流を心やさしくつづった。NHKドラマ「青空にちんどん」の原作。日本図書館協会選定図書。
46判並製/240ページ
1400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-051-9
鵜飼正樹、北村皆雄、上島敏昭/編著
見世物についての初めての本格的文化誌。見世物とは、はたしてどんなものであったか。いついつまでもお話のタネ、のちのちの語りぐさ。お代は見てのお帰りに! 日本図書館協会選定図書。
A5判並製/352ページ
3000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-258-9
鵜飼正樹/著
最後の見世物小屋芸人といわれ、「人間ポンプ」の芸で知られる安田里美。6歳の初舞台から芸一筋、そのきわめて起伏にとむ人生を千数百時間に及ぶ聞き取りをもとに再現する。写真、図版多数。
A5判/328ページ/上製
3000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-262-7
林幸治郎/著
大卒チンドン屋になってから25年。日本最大のチンドン屋カンパニー「ちんどん通信社」の代表が語る、超過激街頭宣伝集団の世界。写真満載。
46判/320ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-349-6 C0063
坂入尚文/著
芸大中退後、見世物小屋や農業など数々の遍歴の末、香具師(テキヤ)となった飴細工師。テッカリ(裸電球)に照らし出される日本列島の日常と非日常の世界。飴細工師が描く30年の半生記。
46判/272ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-353-4 C0095
見世物学会/編
興行元と研究者による本邦唯一の産学協同の見世物研究雑誌。小沢昭一、山口昌男、青木茂、田之倉稔、康芳夫、斉藤宗男、西村太吉、坂田春夫、坂入尚文、秋山祐徳太子、橋爪紳也など豪華執筆陣。どうぞ、急いでください、さあどなたも急いでください、おっかなくありません。
A5判/208ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-336-4 C0039
見世物学会/編
名古屋の大須演芸場で行われた「江戸名古屋の見世物と大須演芸場とロック歌舞伎・大須オペラ」のライブ記録と浅草木馬亭での「西村太吉 見世物地下水脈を語る」の全収録。小沢昭一、山口昌男、高山宏、田之倉稔、四方田犬彦ら41人が語る「あなたが初めて見た見世物」大アンケート、坂田春夫好評連載「夜店の子」など、読み物、写真満載。
A5判/256ページ/並製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-381-0 C0076
見世物学会・学会誌編集委員会/編
特集「本橋成一資料コレクション 見世物としてのサーカス」、写真家・映画監督の本橋成一が日本・韓国のサーカスを訪ね歩き収集した資料や貴重な写真・図像を収録。他に見世物学会・総会記録(2015~2016)、コラム「私にとっての見世物」(都築響一、青木茂ほか)、アンケート「わたしの見世物体験」(水沢勉、岡村幸宣ほか)など。
A5判/200ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-477-0 C0076
現代風俗研究会/編
名うてのプロレス通の面々が繰り出すプロレス文化論。現代風俗研究会内の「プロレス文化研究会」(略称「プロ文研」共同代表世話人=井上章一+岡村正史)が総力をあげて発表する力作論文。
A5判/208ページ/並製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-411-4
プロミラ・カプール/著 鳥居千代香/訳
インドの女性社会学者が150人のコールガールに直接インタビュー。あまりに生々しい性の証言に、インドで一時期、発禁処分にもなった。
46判/280ページ
2718円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-189-2
市川房枝/著
婦人の解放と復権のために闘った著者の87年の生涯は、同時に日本の婦人運動の歴史そのものでもある。その軌跡は、道を貫く人生の重みを伝えてくれる。1974年刊の同名書(函入)の新装版。日本図書館協会選定図書。
46判/640ページ
4660円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-213-9
デニーズ・ホール/著 三谷眸/訳
ロサンゼルスからアイルランドの田舎に移住した女性ジャーナリスト。手に入れた廃屋を自ら改造して夢のわが家を作りあげる奮闘記。日本図書館協会選定図書。
46判/208ページ
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-259-7
田仲のよ/著 加藤雅毅/編
房総半島・白間津に住む60歳を超えた現役の海女が、自ら初めて書いた海女の世界。海(自然)と共生している人々の技と知恵が生き生きと描かれているすぐれた自伝文学。1983年刊行の同名書の増補改装版。全国学校図書館協議会選定図書。
A5判変型/264ページ
2200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-270-8
エレン・R・バッツ他/著 笠井逸子/訳
海洋学者である「ジニー」ことユージニ・クラークは、80歳を超えた現在でも海に潜り続ける。様々な差別や苦難を乗り越え、世界有数のサメ博士になるまでの成功を収めた日系人女性の一代記。小学校高学年から読める平易な文体、勇気と希望に溢れる一冊。
46判/208ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-283-X
伊井一郎/著
未だ語られることがなかった、「女剣劇」最後の伝説。『ああそれなのに』の美ち奴も美空ひばりも惚れた男装の女剣士、中野弘子伝。芸能がまだ豊饒に光り輝いていた昭和という時代を跋扈した、妖しくも魅惑的な大衆芸人との、驚愕の秘話の数々がいま初めて語られる!
A5判/440ページ/並製
3800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-288-0
磯山久美子/著
1920年代、独裁政権下で進むスペインの近代化。男性中心の社会に登場した断髪姿の「新しい女性」たちを、当時の新聞・雑誌・作法書など多数の資・史料を用いて、女性たちのアイデンティティの模索と、「心地よい」を表す身体感覚「comodo」を導きだした労作。
A5判変型/304頁/上製
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-408-4 C0022
北沢街子/著
頭痛と肩こりに苦しんでいた一人の浪人生の女の子が、オーストラリアに美術留学した。4年数カ月を過ごし、大学を終えて帰国した彼女が描きとめた日々の思いと出来事。
46判/288ページ/上製
1942円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-173-6
ヴラスタ・チハーコヴァー/著
チェコの古都プラハの歴史、文化、暮らしをパノラミックに描いた大好評の都市案内書。「プラハはなぜ美しい」「歴史を物語る場所」「生活のなかの芸術」など、著者みずから日本語で書き下ろしたもの。1987年刊の同名書の増補新装版。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
A5判変型 /256ページ/上製
3107円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-187-6
徳永康元/著
学者として、愛書家として、終生多彩な文化遍歴をつづけた著者。ハンガリー研究の碩学による興味つきないエッセイのかずかずと、まぼろしの留学日記を初公開!『ブダペストの古本屋』『ブダぺスト回想』につづく「ブダぺスト3部作」が完結。矢川澄子などとの古書・読書対談や山口昌男、坪内祐三らによる書き下ろしの「思い出の記」を収録。
46判/320ページ/上製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-314-3 C0095
岩本順子/著
ハンブルグ在住のワインジャーナリストが現地レポート。ドイツワインの範疇を超えて、世界最高のワイン醸造の哲学を伝える、ケラーマイスターたちの物語。造り手の素顔に迫るワイン紀行。
46判/196ページ/並製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-328-3 C0095
長見義三/著
かつて日露両国のはざまで翻弄されたクリル人たち……。苦難の歴史に堪えて生きた民族の、その後の確かな足跡を追って色丹島(しこたんとう)へ渡った作家の貴重な取材日記。今もなお資料的価値に富んだ生の記録ともいうべき書の7年ぶりの増補新版!
46判/344ページ/並製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-341-0 C0095
金瀬胖/写真
1999年のJCO臨界事故以来、足繁く東海村に通い、まるでカメラをガイガー・カウンターのようにかざして、権力や産業システムの狡知と稚拙さが入り混じる原発周辺の海岸や街路に身体を曝して写した原子力神話崩壊の風景。序文=西谷修
A4変型判/120ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-369-8 C0072
越野武/著(イラスト・写真も)
日本近代が専門の目利きの建築史家が、およそ6年間で世界の40を越える国と地域を走破した建築紀行。グローバル化する世界にいまだ、これほどの豊かな土地の建築文化があるとは驚きだ。カラー口絵36ページをはじめ写真満載。
A5判/264ページ/並製
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-384-1 C0052
吉田さらさ/著
テラタビスト(寺旅研究家)の著者が「和の癒し」の京都旅の極意をお伝えする! 普通の旅ではもう満足しないすべての女性に贈る類書のない「お寺の歩き方」。京都以外の情報も含む宿坊データつき。
46判/240ページ/並製
1700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-391-9
堀ミチヨ/著(絵も)
東京、女、風呂ナシ。だからこそ見えてくる、銭湯・女湯の世界。いま、こんなに濃密な空間がほかにあるだろうか?「元気に生きていく」コツがわかる、女湯散歩紀行。
46判/288頁/並製
1700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-399-5
結城登美雄/著
高齢化と過疎化が進み「限界集落」と呼ばれる東北の小さな村々。15年にわたって東北の村や町を歩き、その行方を見つめてきた著者が、文章と写真でつづる長編ルポルタージュ。東日本大震災で被災した三陸海岸への再訪行を収めた増補新版。
46判/326ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-419-0 C0095
高橋美江/文・絵・写真
いまや絵地図師・散歩屋として八面六臂の大活躍の美江さん。彼女の記念碑的デビュー作(初版は2007年)が全面改訂。大規模な再開発にともない古い建物が消える一方、新しい街並みに新しい店が登場、大変貌をとげる東京下町。しかし、美江さんは「まちの記録」と「まちの記憶」を丹念に歩いて集め、新編集しました。
A5変型判/128ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-441-1 C0026
石井達朗/著
1910年代から現代まで、サーカスを舞台にした映画約50本を渉猟し、その詩情あふれる魅力をアクロバティックに探る。サーカスに恋した映画たちを一挙大公開。
A5判/304ページ/上製
3301円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-206-6
ロバート・ロドリゲス/著 とちぎあきら/訳
超低予算のデビュー長編「エル・マリアッチ」の製作の一部始終、配給会社への売り込み、映画祭への出品、タランティーノら友人との交流など、映画ファンらに贈るフィルム・メイキング・ストーリー。付録「10分間映画講座」。
A5判並製/376ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-255-4
小松弘/監修 渡辺芳子/責任編集
ラース・フォン・トリアー、アキ・カウリスマキ…作家の個性が強烈に光る北欧映画(ノルディック・シネマ)の数々のカルトな人気作・話題作の情報を満載。北欧5ヶ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)各国映画事情レポート、作品解説、主要キャスト・スタッフ人名録収載。
46判/304頁/並製
本体4600円(税別)
ISBN4-88008-339-9 C0074
岡田秀則+浦辻宏昌/編著
戦後映画史を横断したドキュメンタリー映画監督の巨匠、柳澤壽男。浦辻宏昌による評伝、柳澤自身の文とエッセイ、柳澤の助手を務めた小林茂監督へのインタビュー、柳澤映画の評論や映画評、座談会を通して全貌を明らかにする。巻末に詳細なフィルモグラフィ、表題の映画の採録シナリオ、参考文献、年譜を収録。
A5判/416ページ/ソフトカバー
3800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-473-2 C0074
村山新治/著 村山正実/編
1957年(昭和32)に東映から監督デビューした著者による回想記とインタビュー。村山の下で助監督をつとめた深作欣二、澤井信一郎の両監督と脚本家・荒井晴彦との座談会を収録。撮影所現場を活写した類い稀なる戦後映画史の新たな証言記録となった。巻末には詳細なフィルモグラフィー、関連年譜、参考文献を付す。
46判/416ページ/上製
3700円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-474-9 C0074
木村迪夫/著
ニッポンの村も百姓も滅びるもんか。オレはけっして死にあせんど! 山形を代表する農民詩人が、過去半世紀の東北の村のくらしと農業の現場をふりかえる。農と食の再生を願って綴る、現代ニッポン農業へのレクイエム・エッセイ。
46判/244ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-280-5
梅原彰/編著
ちばの農業者40人余が語る、楽農=楽しい農業。自分たちの農業を語り、伝え、発信する。「私は歌う仕事も農業と同じ、と感じています。自分の力の限り、心の土に歌を注ぎ、育て、繋がっていく。「生き方としての農業」 共有しましょう!」加藤登紀子(帯文より)
46判/352ページ/並製
1600円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-466-4 C0061
田村紀雄、志村章子/編著
日本で生まれ、民衆言論とともに歩んできた謄写版(ガリ版)についてのはじめての文化史。「ガリ版印刷文化関係年表」「ガリ版文化史参考文献」他、多数の資料収録。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
46判/272ページ/上製
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-277-5
石塚純一/著
明治から大正期に良書の出版をつづけた金尾文淵堂店主・金尾種次郎と文淵堂をめぐる人びとへの考察から編集者、出版者と作家の交流を活写した、明治・大正・昭和出版文化史。
46判/304ページ/カラー口絵4ページ/上製
2800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-333-x
田村義也/著
朝から晩まで、生活のすべてが本づくりにつながっていて、何事も徹底していないと気のすまない職人気質。かずかずの名著を手がけた大編集者であり、かつまた強烈な個性あふれる作品を生み出した装丁家田村義也の、魅力あふれるエッセイ集! 完全版・田村義也装丁作品一覧(1953~2006 生涯作品=約1500点収録)を付す。
46判/384ページ/上製
3000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-365-0 C0095
小林祥一郎/著
『新日本文学』『太陽』編集長。そして新『世界大百科事典』を立ち上げ、さらに電子百科事典『エンカルタ』編集長を歴任。50年にわたって戦後の編集現場を疾走した稀代の編集者が書き下ろす。出版とはなにか、編集とはなにかを考える、「失敗」の出版私史。
46判/上製/384ページ
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-426-8 C0095
嶋田厚/著
コミュニケーション論、文学、社会学、また芸術やデザインをめぐる思想史の領域で、独特の学際的、越境的な仕事を残してきた嶋田厚(1929~)の自選著作集。第1巻『生態としてのコミュニケーション』(解説=水越伸)第2巻『小さなデザイン 大きなデザイン』(解説=柏木博)第3巻『明治以降の文学経験の諸相』(解説=嶋田厚、自筆略年譜、著作一覧付き)
46判/全3巻/総頁1056ページ/並製/箱入り
6300円(本体価格・税別)※分売不可
ISBN978-4-88008-443-5 C3300
戸田ツトム・赤崎正一/監修 神戸芸術工科大学/発行
神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の、ほぼ10年間にわたる学生たちの卒業制作選抜作品集。山と海にはさまれた細長い南向きの斜面という神戸の風景が、デザインの拠点にもなっている。神戸デザインの散種。カバーは活版印刷。
A5判/200頁/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-460-2 C0070
山尾三省/著
前著『縄文杉の木蔭にて』につづくエッセイ集。酸性雨、原発への恐れ、子供たちの独立、そして妻の死から再婚、新たな生命の誕生……。三省の回帰の旅は終わらない。日本図書館協会選定図書。
46判/256ページ
1748円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-138-8
工藤直子、ドーデー、北村太郎、澁澤龍彦、藤原新也、夏目漱石、山下正男、檀一雄、みやこうせい、ヴェルヌ、チェーホフ、トウェイン、安部公房、幸田露伴ほか/著
工藤直子「ねむり羊への伝言」澁澤龍彦「スキタイの羊」夏目漱石「三四郎」安部公房「羊腸人類」幸田露伴「羊のはなし」みやこうせい「牧羊祭」他、15の物語。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
小B6判/360ページ/上製
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-144-2
中川志郎、フローベール、山口昌男、R.D.モリス、清水勲、岡本綺堂、高橋新吉、駒田信二、南方熊楠ほか/著
子母澤寛「愛猿記」河合雅雄「幸島の群れのカルチュア」南伸坊「猿似論」中島敦「悟浄歎異」E.R. バロウズ「類猿人ターザン」ほか、猿をめぐる15の物語。
小B6判/328ページ
2233円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-158-2
鈴木博/著
熱帯地方の美しい自然と珍しい生き物を追うフィールドワークから生まれたネイチャー・エッセイ。1993年第41回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書。
A5判変型/304ページ/上製
2330円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-170-1
鈴木博文/著
ムーンライダーズのメンバーでもあるロック詩人による音楽年代記と、ジョン・レノン、ザ・バンド等についてのロック論、詩、日記を収録。第一エッセイ集(1988年刊の同名書)の増補新装版。
46判/264ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-249-X
ビブティブション・ボンドパッダエ/著 林良久/訳
インド映画『大地のうた』の原作で、ベンガルの自然と生活を生き生きと描いた大河文学の名作。原文ベンガル語からの翻訳は旧版刊行後評価が高い。巻末付録には訳者林良久(永井保)の略歴と林氏のベンガル文学案内のエッセイ、氏への追悼文を2編、追補掲載。
46判/348ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-383-0 C0097
久木綾子/著
奇跡のデビュー作『見残しの塔』の久木綾子が書き下ろす塔シリーズ、待望の第2弾。羽黒山五重塔を舞台に語られる感動の歴史小説ロマン。
A5判変型/208ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-406-0 C0093
カンニ・メッレル/著 菱木晃子/訳
スウェーデンの女性人気作家メッレルの現代小説、初邦訳。ストックホルム、11月。事件を起こし、老人介護施設で働くことになったサンドラは19歳。入居者のユダヤ人女性ユディスは、哀しい過去に沈みがちな日々。時代を超え、年齢を超えて、ふたりは心を通わせる。受け継がれる人生のささやかな希望の光。
46判/316ページ/上製
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-435-0 C0098
尾崎俊介/著
スタイロン、フォークナー、スタインベック、オコナー、メルヴィルなどの翻訳家として知られた須山静夫(1925~2011)。先妻の死、息子の交通事故死という自身の運命に重ねて信仰をみつめたアメリカ文学者。その須山の愛弟子が綴る師弟の物語。第61回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
46判/上製/288ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-437-4 C0095
かわいゆう/著
おばあちゃんが読んでくれた「かまきり」のお話。そこからひとつずつ紡ぐように綴られた12のエピソード。なんだか懐かしくて、ちょっぴり切ない。「こんにちは、かまのすけさん」。あなたの心のなかにも さきちゃんがいる! 画=木原いづみ(カバー・表紙・本文)
46変判/288ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-469-5
かわいゆう/著
江戸から明治にかわるころ、ひとりの陶工のおやかたが作った焼きもののカエルたちは、まるで生きているよう。工芸の職人さんたちへ憧れと敬愛をこめてささげる、おとなのためのファンタジー小説。
46判/216ページ/並製
1500円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-479-4
粕谷なち、草薙和美/著
摂食障害って何? どうして食にこだわるか? どうしてやめられない? その人に合った治療法は? 心と体の関係や、家族の役割、そして心の持ち方など、三百人を超えるクライアントをみてきたカウンセラーが語る「回復への道しるべ」。
46判/264ページ/並製
1800円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-317-8 C0011
M・G・ラーション/著 荒川明久/訳
これまで謎の多かったスウェーデン・ヴァイキングの東方遠征。バルト海から黒海、グルジアを経て、カスピ海周辺まで及んだ彼らの足どりを、ルーン石碑、 アイスランドのサガ、ロシアの年代記などを駆使して解明した歴史解説書。巻末に「イングヴァール石碑一覧」等も所収。
46判/244ページ/上製
2500円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-324-0 C0022
堀ミチヨ/著
ここは世界一、古本屋がたくさん集まっているという町。路地裏にはタンゴ喫茶がひっそりと佇み、きょうもまた、いろいろな人を惹きつける。小さな喫茶店を舞台にした東京・神田神保町奇譚集。
46判/224ページ/上製
2000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-421-3 C0095
川井ゆう/著
菊人形は日本の近代がつくりあげた民衆の知恵によるすばらしい造形である。著者はその歴史、創作過程、技術などについて20年以上にわたって調査をつづけ、ついに菊人形研究で博士の学位を獲得した。日本菊人形文化史に輝く金字塔!
A5判/上製/220ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-433-6 C0039
黒川創/著
戦後を代表する「文化人」として論壇・市民運動をリードしてきた日高六郎。作家・黒川創が初めて日高を訪ねたのは、満18歳、大学新入生の時。それから30年以上、二人の対話は続く。対話(ダイアローグ)と人物評(ポルトレ)で描かれた、その人生と軌跡。
46判/上製/232ページ
2200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-434-3 C0095
寺島珠雄/編著
1973年に一部が雑誌に発表されたまま未刊になっていた原稿を、40年ぶりに刊行。全243項目からなる本書は〈街のすべてを住みか〉として生きてきた日雇労務者の「釜ヶ崎事典」であり現場報告書である。釜ヶ崎に生活と仕事の根をおろした者たちによるルポルタージュであり、ドキュメンタリーであり、フォークロアでもある。跋文=小沢信男。
46判/上製/304ページ
3200円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-440-4 C0036
上野敏彦/著
創業80年、京都の伝説の居酒屋「神馬」。三代にわたる家族経営から生まれる酒肴の数々。この「高くて安い店」神馬への長期取材から刻み込まれた、西陣・老舗居酒屋の味の社会史。写真多数。
46判/上製/256ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-450-3 C0095
吉田隆子/著
現代日本を代表する女性作曲家吉田隆子が与謝野晶子をヒロインに書き下ろした3幕7場のオペラ。1950年に発表されて以来、未上演となっていたオペラ台本が55年ぶりに単行本化。吉田隆子作曲によるオペラ楽譜も収録。吉田隆子関連エッセイ所収。序文=林光 解説=小村公次 編集・解題=小宮多美江
46判/312ページ/口絵4ページ/上製
3200円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-326-7
ジュディス・コーガン/著 木村博江/訳
クラシック音楽の世界で一流をめざす若者たちが集う世界有数の名門校ジュリアード音楽院。そこでのきびしい修行、競争、そして至福の瞬間を描いたノンフィクション。1990年刊行のロングセラーの新装版。
46判/352ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN4-88008-351-8
R・ラポルト/著 山本光久/訳
不可能なものへ、一歩。フランス最大の批評家ブランショの唯一の高弟が、芸術・思想の旗手ツェラン、シャール、デリダ、ジャコメッティをはじめとする19人を縦横に論じる。
46判/448ページ/上製
本体3400円(税別)
ISBN978-4-88008-372-8
蘆原英了/著
一人は世界的な画家、フジタ・ツグハル。一人は築地小劇場の創始者、オサナイ・カオル。僕はこの二人のおじさんに仕込まれて誕生したマルチ文化人、アシハラ・エイリョウ。稀代のエンサイクロペディストが情熱をこめて縦横に語る大正昭和のモダン東京文化世相。1983年刊『私の半自叙伝』の改題、増補、新装。
46判/336ページ/上製
2800円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-373-5
岡村幸宣/著
占領軍が日本を支配していた1950年、丸木位里・赤松俊子(丸木俊)夫妻は広島原爆投下の惨禍を《原爆の図》に描いた。「原爆」という言葉さえ使うことができなかったこの時期に、夫妻によって始められた小さな巡回展は、東京から、やがて日本各地へと、燎原の火のように広がっていく。1950年から53年まで展開された《原爆の図》全国巡回展の知られざる実態がここに明らかにされる。
46判/上製/292ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-458-9
岡村幸宣/著
丸木位里、俊の描いた「原爆の図」は埼玉県東松山市にある小さな美術館に収蔵されている。学芸員(キュレーター)はたったひとり。「原爆の図」を抱え、日本各地、沖縄、韓国、パラオ、アメリカ、ヨーロッパまで……。まさに走るキュレーターだ。「3・11」からはじまる、学芸員の作業日誌。
A5変判/並製/324ページ
2400円(本体価格・税別)
ISBN978-4-88008-480-0