北村岳人『逆立』朗読会

出演:北村岳人

日時:3月7日(日)14時より

参加ご希望のかたは事前にチケットをご購入ください。
https://gyaku-ritsu20210307.peatix.com 

会場(東京・西荻窪の忘日舎)でも数席のみ用意があります。
ご希望のかたはvojitsusha@gmail.comへご連絡ください。
忘日舎HP https://www.vojitsusha.com/

若き詩人、北村岳人さんの第一詩集『逆立(ぎゃくりつ)』の刊行を記念して、朗読会をおこないます。
哲学について学ぶなかで吉本隆明に出会い、詩を書くに至ったという北村さん。
北村さんにとっての「詩」についてのお話もうかがいます。
吉本隆明の詩も朗読していただく予定です。


北村岳人プロフィール

1997年東京生まれ。
現在は、神田の古書店で働いている。尊敬する詩人は、吉本隆明。
雑誌Re:X(remix2121@gmail.com)を運営

『逆立』の詳細はこちら→https://www.minatonohito.jp/book/380/

「谷底より」 (一部引用)

何という詩だ 谷底
お前の口は点
「死々、死々。」と啼いている
平板な言葉の反復は 谷底
蟬のような声で詩を啼く
お前は点だ!
耳の中に入って居る
谷底。

(中略)

何という詩だ 谷底
今、捨てに行ったものは〈不〉
今、捨てに行ったものは〈非〉
拾い集めている
気が付けば先へ到着して
待ってはいないのだから
古代遺跡を改修してから
向かう
もう一度 谷底
「死々、死々。」と啼き
中から割れ!
反復に苦しみが付きまとっても

(後略)

「現在への若干の後記」 (『逆立』あとがき・一部引用)

 わたしが現在の情況[詳細を語る必要もなく、感染と人間]へのこの詩集から得ることのできる客観的な意味は、自己の自己に対する関係だけのように思われる。
「新しい生活様式」へ入ってゆくことのできる方法も、またそれ自体も根拠はどこにも存在していない。ただ明らかなことは、生活は持続しているということである。
 わたしには情況がなぜこれほどまでに騒いでいるのか、未だにわかっていない。いずれ自分の身体へ触れることも警戒するようになって、他者との関係もさらに虚構になってゆくだろう。そこで自分自身へなにができるのかかんがえる契機をこの詩集が持っているならば、それほどありがたいことはない。

(後略)