個性豊かな出版社や、本と活字にまつわるユニークな活動をする人々が集まり、出版物を展示販売します。広い庭のある落ち着いた空間で、大切な一冊となる本に出会えますように。会場にはコーヒーと軽食のコーナーも。書店ではうもれがちなおもしろい本、貴重な本の数々が、本好きのかたのご来場をお待ちしています。
作家・堀江敏幸さんを鎌倉にお迎えし、山田稔さんの文学について語っていただきます。堀江敏幸さんは『別れの手続き 山田稔散文選』(みすず書房、2011年)の解説において「山田稔が固有名詞であると同時に、ひとつの文学ジャンルであることは、もはや疑いようがない」とし、散文芸術とも言われる山田稔文学の真価を繙かれました。
1930年生まれである山田稔さんは、近年も『天野さんの傘』『こないだ』(編集工房ノア、2015年・2018年)などにおいて、独自の文学をますます極めていらっしゃいます。読者を深く魅了してやまない、おふたりの作家の「声」に触れる時間をもちたいと思います。
作家、仏文学者。早稲田大学教授。『おぱらばん』(三島由紀夫賞)、『熊の敷石』(芥川賞)、『雪沼とその周辺』(谷崎潤一郎賞)、『正弦曲線』(読売文学賞)、『曇天記』『オールドレンズの神のもとで』『傍らにいた人』など著書多数。
かまくらブックフェスタでは、2011年の第1回より詩人の平出隆さんに講演をお願いしてきました。初回は2010年秋に創刊された《via wwalnuts 叢書》についてのお話を伺い、2017年には「空中の本へ」と題された、きわめて刺激的な書物論を展開していただきました。昨年は《言語と美術──平出隆と美術家たち》展(DIC川村記念美術館)が開催され、河原温、加納光於、若林奮ら美術家たちとの対話に呼応する、書物空間論としての《Air Language Program》が、新たな詩作としても示されました。この展示を経て、さらに強靭に実践されつつある書物論について語っていただきたいと思います。
同会場で講演前に《言語と美術》展関連の映像を上映いたします。また会場では、 新刊の《via wwalnuts 叢書》美術論シリーズを販売いたします。
詩人、作家。多摩美術大学教授、多摩美術大学図書館長。近著に『私のティーアガルテン行』『言語と美術──平出隆と美術家たち』など。《via wwalnuts 叢書》《crystal cage 叢書》《ppripo》など独自の出版プロジェクトをもつ。
イベント会場は、由比ガ浜公会堂(本会場より徒歩1分)です。
講演入場料は、それぞれ1500円です。
参加ご希望のかたはメールか電話で予約をお願いします。定員50名です。
入場料は当日受付にてお支払いください。
3日におこなう展示は10時から13時半。どなたでも無料でご覧いただけます。