第1回 シアターX(カイ) 詩のカイ

講演

詩は生き延びるよすがとなるのか
──マンデリシターム、アフマートワ、石原吉郎、その他
講師 斉藤毅(ロシア文学者)

講師より

詩について改めて考えるとき、それを単に「何かを伝える言葉」、「メッセージ」として捉えるのではなく、詩が世界の中でどのように「ある」のかを見ることが大切なように思われます。詩が書かれ、そして読まれるには、そのための「空間」が必要ですが、それはどのようなものなのでしょうか?  そうした詩の「あり」方を、ここではソ連の強制収容所という、ある意味では特殊な、しかし他方では20 世紀という時代を象徴するとも言える事例を出発点に、収容所と直接関わりを持ったロシアと日本の詩人たちを通して考えてみたいと思います。

講師プロフィール

斉藤毅(さいとう・たけし)
大妻女子大学他、非常勤講師。専門はロシア文学・文化。共著に『他者のトポロジー――人文諸学と他者論の現在』(書肆心水)他。 訳書にマンデリシターム『言葉と文化――ポエジーをめぐって』(水声社)他。

〈参考〉

オーシプ・マンデリシターム(1891-1938)

ロシアのアクメイズムを代表するユダヤ系詩人。20世紀初頭のロシア詩の開花、ロシア革命、スターリン独裁、大テロル開始の時代に生き、スターリンを風刺した一篇の詩のために逮捕、流刑。ウラジオストクの収容所で獄中死した。

アンナ・アフマートワ(1889-1966

ソ連の女性詩人。アクメイズムの詩人として出発。柔らかな感性と強靭な思索力で、ソビエト体制下の厳しい時代を生き抜いた。20世紀ロシアの生んだ最大の抒情詩人の一人。

石原吉郎(1915-1977)

詩人。静岡県生。東京外語卒。1939年応召。北方情報要員として露語教育隊へ。敗戦後シベリア抑留。49年反ソ・スパイ行為の罪で重労働25 年の判決。スターリン死去後の特赦で53年帰国。55年詩誌「ロシナンテ」を創刊。

日時

2020年11月30日(月) 19時より

場所

シアターカイ劇場にて  www.theaterx.jp
墨田区両国2-10-14
JR総武線「両国駅」 西口徒歩3分
地下鉄都営大江戸線「両国駅」 A5出口徒歩8分

参加費・申込み

参加費500円(当日、会場にてお支払いください)
申込はシアターカイへ。
03-5624-1181
info@theaterx.jp