国語辞典はこうして作る 理想の辞書をめざして

松井栄一 著

国語辞典は、こんなに面白い。「魚が水泳する」と何故言わないのか。「高利貸し」の意味は「アイスクリーム」? 「心持」はいつから「気持」になったのか。

まだまだ知らない辞書の不思議な世界、日本語のことを、国語辞典づくり一筋の著者がやさしく語る。

『日本国語大辞典』(小学館)の編集委員・松井栄一が、辞書作りの苦労と魅力を語る。

 

■目次

第1章

『日本国語大辞典』編集途上での思い/辞書作りの楽しみ/近代文献からの引例の問題/原稿推敲の苦心/用例捜しの苦心/用例は辞書の生命/真似されたい辞書/読みものとしての辞書/完成に時間のかかる辞書

第2章

国語辞典に親しむ/辞書を読む/辞書を通して考える/自分の辞書を作る

第3章

国語辞典について考える/国語辞典の不思議/国語辞典の成長/理想的な国語辞典/逆引きの国語辞典/国語辞典の今昔/『日本国語大辞典』(第一版)の特色と課題

第4章

言葉の資料、用例をめぐる論考/現代語辞典の用例について/「心持」と「気持」/(改稿)現代語研究のために―明治期以降の著作物のテキストについて―

言葉の索引

 

 

  • 四六判/上製本/カバー装/本文266頁
  • 2,200円(本体価格・税別)
  • 2005年12月刊
  • ISBN4-88008-346-1 C0081