わたしの文芸創作

石田千 著

作家・石田千は2015年から東海大学文化社会学部文芸創作学科特任教授を務めるが、2020年、コロナ禍でキャンパスにも行けず友人にも会えない孤独のなかの学生と、メールでやり取りするリモート講義を行った。「俳句って何?」「俳句を作ってみよう」とすすめ、文章を読むこと、書くことを丁寧に教えていく。本書は、リモート講義のテキストであり、学生との心の交流の記録である。そして石田千の文芸創作入門書。俳句を作ってみたい人、文章を書いてみたい人にぜひおすすめの本です。

装丁 南伸坊

 

■「あとがき」より

文学は、医療や救急、ライフラインを守るお仕事のように、すぐには役にたちません。けれど、それぞれの生活に、ほっとできる時間を持つことができるようになったとき、それまで第一線で尽力され、疲れ果てたかたがたの心身の傷みを、撫でさすることば、声を届けるために、ひっそりと用意される。そういう力を備えています。

 

■著者

石田千(いしだ・せん)
1968年福島県生まれ、東京育ち。作家。2001年、「大踏切書店のこと」により第一回古本小説大賞受賞。2016年、『家へ』(講談社)にて第三回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。民謡好きで、『唄めぐり』(新潮社)を著するなど記録にまとめている。主な著書に『あめりかむら』(新潮社)、『バスを待って』(小学館)、『夜明けのラジオ』(講談社)、『からだとはなす、ことばとおどる』(白水社)、『箸もてば』(新講社)、『窓辺のこと』(港の人)など、『月金帳 第1集』(港の人)は牧野伊三夫との共著。2015年より、東海大学文化社会学部文芸創作学科特任教授、2024年より、同専任教授。

 

■目次

俳句を読む/つくる
俳句ワークショップ
第1週 Siriは俳句がつくれるか/第2週 俳句とバスケットボール/第3週 みんなの俳句/第4週 遠足とカメラ/第5週 名句鑑賞/第6週 みんなの俳句/第7週 絵葉書を、越えるのだ/第8週 切れ字で、深呼吸/第9週 句会に挑戦/第10週 句会に挑戦 その2/第11週 句会に挑戦 その3/第12週 講義まとめ
現代文学の展望
現代文学のフロンティア
第1週 講義と課題の説明/第2週 日記と文学/第3週 ダンスと文学、うしろの正面を直視する/第4週 日記と手紙/第5週 日記から、日記へと/第6週 文章は、縁結び/第7週 おしゃれとマスク/第8週 物語を、はじめよう/第9週 質問大会/第10週 日記文学読書案内/第11週 期末の課題 第1回締切/第12週 講義まとめ
エッセイを読む/書く
第1週 講義概要/第2週 まずは書いてみましょう/第3週 こころを、ながめる/第4週 深呼吸しましょう/第5週 書いて、進む。/第6週 いきなり書きましょう。/第7週 声をきく/第8週 峠の水曜日/第9週 ことしをふりかえる その1/第10週 ことしをふりかえる その2/第11週 ことしをふりかえる その3/第12週 年末年始の予定について/第13週 新年に寄せて/第14週 書いて、考える
現代小説論
小説で読む現代社会
第1週 講義概要/第2週 東と海の物語/第3週 東と海と、たまごがひとつ/第4週 おもろいふたり/第5週 たまごに託す/第6週 五感への展開/第7週 秘密の花園/第8週 祖父と師走/第9週 明けない夜はない/第10週 星をむすぶ/第11週 物語の暦/第12週 東と海と、あたらしい旅/第13週 物語とともに/第14週 物語と暮らす

あとがき

 

 

  • 四六判/並製本/カバー装/本文256頁
  • 2000円(本体価格・税別)
  • 2025年11月刊(奥付12月3日)
  • ISBN978-4-89629-467-5