皿をまわす うつわ小説 その2

いしいしんじ 著

鎌倉のうつわギャラリー「うつわ祥見KAMAKURA」プロデュースによる「うつわ小説」シリーズの第二作め。
DJとうつわ作家の不思議な出会い。レコードプレーヤーのターンテーブルと轆轤(ろくろ)にそれぞれ向き合い、ほんとうに大切なことから目をそらさずに、それぞれの世界を生きてきたふたりが「皿」を通して交錯する奇跡を描く。
「一度うまれたろ、それが大事なんだよ。うつわってものは、いつか、必ずこわれる。けど、まずうまれなきゃ、なんにもはじまらない」(本書より)

 

小説の内容に合わせ、紙製レコードケース入り。
「うつわ小説」シリーズは全部で四話、それぞれ独立したストーリーになっています。「その3」は来春刊行予定となっています。

 

プロデュース うつわ祥見 KAMAKURA
ブックデザイン 吉岡秀典+及川まどか+権藤桃香(セプテンバーカウボーイ)

 

■著者

いしいしんじ
作家。1966年大阪生まれ。1994年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞大賞、2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『ぶらんこ乗り』『プラネタリウムのふたご』『海と山のピアノ』『みさきっちょ』『マリアさま』など多数の著書をもつ。現在京都在住。

 

■プロデュース

うつわ祥見 KAMAKURA
2002年にオープン、現在は「うつわ祥見onari NEAR」「うつわ祥見KAMAKURA」「うつわ祥見KAMAKURA concierge」(いずれも鎌倉)と「SHOKEN IZU」(伊豆高原)を拠点に、全国および海外のギャラリー、美術館等でうつわ展を開催する。2010年高知県立牧野植物園にて開催した「樹と言葉展」をきっかけに、いしいしんじ氏と親交を深めてきた。

 

 

  • A5変型/並製本/本文36頁
  • 1500円(本体価格・税別)
  • 2024年11月刊
  • ISBN978-4-89629-448-4 C0093