◎明治期から戦前を中心に活躍した英学者520名を収録。来日西洋人、英語教育者、翻訳者、ジャーナリスト、翻訳書出版者等を幅広く網羅。
◎年月日・年齢を明示した「略年譜」、ジャンル分けした「著作略目録」、親交を結んだ関係者や弟子などによる追悼文や手記を適宜引用した「吹き寄せ」により、各人の業績と人物像を多面的に紹介する。
◎出来成訓「刊行の言葉」、江利川春雄「『日本英学者事典』刊行の意義」、江利川春雄「出来成訓先生の人と業績」、英学者肖像写真（32点）、主要人名索引、主要引用文献・参考文献を収録
『日本英学者人名事典』は、日本の英学と英語教育に貢献した一人ひとりに対する出来先生の深い敬愛が込められており、学問的な情報源としてだけでなく、人間味あふれる「読んで面白い事典」となっている。類書にない特長といえよう。積極的な活用と愛読を願ってやまない。──江利川春雄「『日本英学者人名事典』刊行の意義」より
編集 塩田敦士
装幀 関宙明 ミスター・ユニバース
DTP 清水理江
■編著者
出来成訓（でき・しげくに）
1936年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。宇都宮大学教授、神奈川大学教授などを歴任。専門は、英学史、日本英語教育史、英語教育など多岐にわたるが、ことに日本英語教育史研究の発展に尽力し、1987年日本英語教育史学会発足につとめ、初代会長に就任した（至2000年）。著書に『英語教育史資料』（全5巻、共編著、東京法令出版、1980）、『英語教科書の歴史と解題』（共著、大空社、1993）、『日本英語教育史考』（東京法令出版、1994、日本英学史学会豊田實賞受賞）ほか多数。2017年死去。
■校閲
江利川春雄（えりかわ・はるお）
1956年埼玉県生まれ。神戸大学大学院教育学研究科修了。広島大学で博士（教育学）取得。和歌山大学名誉教授。日本英語教育史学会名誉会長。専攻は英語教育学、英語教育史。著書に『英語と日本人』（ちくま新書、2023）、『英語教育論争史』（講談社、2022）、『日本の外国語教育政策史』（ひつじ書房、2018 、日本英語教育史学会著作賞受賞）、『近代日本の英語科教育史』（東信堂、2006 、日本英学史学会豊田實賞受賞）ほか多数。
竹中龍範（たけなか・たつのり）
1952年滋賀県生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。元・香川大学教授。日本英語教育史学会顧問、日本英学史学会中国・四国支部顧問。著書に『早期英語教育』（松畑煕一編著、共著、大修館書店、1983）、『英語の授業分析』（金田道和編著、共著、大修館書店、1986）、『心理言語学への招待』（共訳、大修館書店、1995）、『西洋語まなび事始め』（香川大学図書館一般公開行事 神原文庫資料展 解説目録、共著、香川大学図書館、2007）ほか多数。
- A5判／上製／本文1200頁／函入
- 38000円（本体価格・税別）
- 2024年1月刊
- ISBN978-4-89629-429-3