関西在住の新鋭川柳人のはじめての川柳句集。川柳という十七音字の世界で、みずみずしい感性により言葉と自在に楽しみ、出会う。
第17回川柳文学賞正賞受賞
装丁 佐野裕哉
■収録作品より
わたくしの生る樹につま先が触れる
くちぶえがきこえる春のくぼみから
目印のキリンの柄が消えた町
鳥だった頃の名前で呼んでみる
月へ行く たぶんあなたじゃないひとと
■著者
城水めぐみ(しろみず・めぐみ)
岡山県出身、兵庫県在住。2016年より現代川柳を作句。『現代川柳かもめ舎』『現代川柳』会員。
■目次
こなごな
るるるるる
結び目
モノクロ
りんごのうさぎ
キャベツ
- 四六判変型/並製本/本文144頁
- 1600円(本体価格・税別)
- 2023年12月刊
- ISBN978-4-89629-427-9 C0092