川柳集　カメレオン

川柳の師、時実新子に出会った徳道かづみは、川柳の道を歩み続け、おおいに現代川柳に活躍する。第1川柳集『あんた』を刊行して、はや16年の年月がながれた。待望の第2川柳集『カメレオン』は、女の人生を軽妙にスパイスする220句を収める。人生の同伴者であり、生きることの機智を伝える好作品集

■著者

徳道かづみ（とくみち・かづみ）

1973年　富山県生まれ

1991年とやま文学賞（短歌部門）入賞

1996年東京学芸大学卒業

時実新子選の川柳欄へ投句を始める

1997年月刊「川柳大学」に参加、終刊まで会員

2008年現代川柳研究会「現代川柳」に参加

現在　「現代川柳」会員

著作

2004年川柳集『あんた』（第八回自費出版文化賞）

2005年川柳集『タッグマッチ』（渡辺美輪と共著）

2007年川柳＆エッセイ『川柳タッグマッチ』（渡辺美輪と共著）

■本川柳集より

カメレオンなりたい君になれたのか

渇仰や花芯むき出すチューリップ

家族とや屋根で蓋する煮ころがし

ツチノコがまだ見つからぬ旅である

本気ですかと棚の福助立ち上がる

■目次

カメレオン／虹色／煮ころがし／ツチノコ／賞罰なし／アブサン／茄子を焼く／火気厳禁／またおいで／微炭酸／歩く道

あとがき