音楽の記憶

森邦夫 著

アメリカ文学者の著者が、長年親しんできたクラシック音楽をめぐる詩情豊かなエッセイ集。

「音楽の記憶」、そして、「楽曲に寄せるショートショートエッセイ」の2章から成る。「音楽の記憶」では、「記憶に残るコンサート」「オペラはモーツァルトで十分です」「協奏曲と室内楽の楽しみ」と題された3本のエッセイで、ヨーロッパへコンサートを聴きに行った体験や暮らしのなかでの音楽の楽しみを披露する。後半部は、ハイドン、モーツァルト、マーラーなど著者の好きな曲からインスピレーションを得て描いた詩的な世界を展開する。

 

■著者

森邦夫(もり くにお)

アメリカ文学者。1947年生まれ。東北学院大学大学院文学研究科修士過程修了。鶴見大学名誉教授。著書に『詩と絵画の出会うとき―アメリカ現代詩と絵画』(神奈川新聞社、2002年)、翻訳にマーク・ストランド『ほとんど見えない』(港の人、2017年)、『アメリカ現代詩101人集』(共訳、思潮社、1999年)、研究論文に「ウィリアム・カーロス・ウィリアムズとブリューゲル」「ロバート・ローウェルの晩年」「チャールズ・シミックの詩と記憶の効用」などがある。他に詩文集『音楽と出会う情景』(私家版、1994年)、詩集『エドワード・ホッパーの絵、その他の詩』(私家版、2002年)がある。

 

 

  • 四六判/上製本/本文120頁
  • 1,600円(本体価格・税別)
  • 2020年7月7日刊
  • ISBN978-4-89629-391-1 C0073