23編の詩。本詩集を覗いてみると、空が見え、雲が浮かび、祖母が、祖父が微笑んでいる。詩人坂多瑩子のふしぎな家族の寓話。家、あるいは家族のもつ普遍的テーマを詩の息を吹きかけてやさしく解きほぐして開示してくれる。横浜の詩人、最新詩集。
絵:茸地寒
■ 著者紹介
坂多瑩子(さかた・えいこ)
詩人。1945年広島県生まれ。
詩集
2003年『どんなねむりを』夢人館(第36回横浜詩人会賞)
2006年『スプーンと塩壷』詩学社
2009年『お母さん ご飯が』花神社
2011年電子ブック「ミルクパーパの裏庭」オリジンアンドクエスト制作
■目次
豊作/はじける/箱の文字/家/私の家/いとこ/病院/終る/母その後/不都合はないのだが/きょうもまた/さがす/立ち話/草むら/穴/天井裏/コレクター/焼く/あそぶ/囲炉裏端で/糸状藻/ジャム/
- A5判/上製本/本文96頁
- 1,600円(本体価格・税別)
- 2013年9月刊
- ISBN978-4-89629-265-7 C0092