◎江戸時代中期、安永9(1780)年に刊行された滑稽談義本『当世阿多福仮面(とうせいおたふくめん)』(1巻1冊)。作者は、戯作者・狂歌師・儒学者の立松東蒙(たてまつ・とうもう)。
◎「ひょっとこ(潮吹)」との組み合わせで有名な道化役「おたふく(阿多福)」を主人公にした滑稽本の影印と翻刻を、詳細な注釈を付して公開する。
◎当時の庶民の日常語が用いられた『当世阿多福仮面(とうせいおたふくめん)』は、語学調査の資料として重要な文献となる。
◎江戸当時の風俗、風習を知る歴史資料として、また女性史研究の資料としても貴重な一冊。
◎巻末には総語彙索引も収録。
■ 編著者
鈴木雅子(すずき・まさこ)
1928年生まれ。東京大学文学部卒。石川郷土史学会会員。著書に『「咄随筆」本文とその研究』(風間書房)、『金沢のふしぎな話 「咄随筆」の世界』、『金沢のふしぎな話II 「続咄随筆」の世界』(共に港の人)など。
村上もと(むらかみ・もと)
1939年生まれ。東洋大学文学部卒。共編書に、『無名抄総索引』(風間書房)、『江戸小咄鹿の子餅本文と総索引』(新典社)、『宝暦二年当世下手談義本文と総索引』(青簡舎)など。
■目次
まえがき 解説をかねて
第一部 『当世阿多福仮面』影印本文
第二部 『当世阿多福仮面』翻刻本文・脚注
第三部 『当世阿多福仮面』総語彙索引
主な参考資料
脚注引用文献一覧
あとがき
- A5判上製/函入/本文336頁
- 8,000円(本体価格・税別)
- 2013年5月刊
- ISBN978-4-89629-262-6 C0095