光のような詩、この詩集には、静かに、烈しい祈りがある。
世界に出会うことは、あなたに出会うことである。そのために一篇の光のような詩を、この宇宙の樹から摘み取ってくる。百年は一瞬の夢に違いない、とつぶやき、いま、空へ飛び立とうとする鳥のはばたきを聞く。新鋭詩人の第一詩集『鳥の意思、それは静かに』。この詩集には、静かに、烈しい祈りがある。
■著者
宮岡絵美(みやおか・えみ)
大阪府生まれ。枚方市在住。京都工芸繊維大学繊維学部応用生物学科卒業。地方公務員を勤めながら、詩作活動に励んでいる。
■目次
I 世界への手紙
夕暮/謎/夕明かり/平行世界、飛行ねこの沈黙/言葉と時間/影/生きるものたち/数/飛行機から、いま
II 生きるということ
風を呼ぶ/散歩/dialogueとしての命、わたし/刻印/なにも云わぬがいい/訪れる明日はまだ生きているか/冬が近づく/豊かさ/今日わたしは星をかった
III あなたに
遠景/朝に/うたひ手/君が在るということ/ある日/本/樹々の会話/故郷/No name
IV まなざしは空ヘ
鳥の意思、それは静かに/Imaginary number/星図としての家系図/月/空の下/眼/まるい月
■著書
「毎日新聞」2012年5月21日夕刊
「図書新聞」2012年12月22日号
- A5判/ソフトカバー/本文136頁
- 500円(本体価格・税別)
- 2012年4月刊
- ISBN978-4-89629-245-9 C0092
- ※品切れ