鎌倉の在住の著者が素朴な疑問を考証した、新たな鎌倉考。
『とはずがたり』の作者・後深草院二条が歩いた鎌倉訪問の道筋は?
当時(鎌倉時代)の鎌倉幕府の正確な位置はどこか?
中世日記文学『とはずがたり』等に書かれた鎌倉訪問記をもとに、鎌倉の歴史と地理を新たな解釈で読み解く(考証作品『とはずがたり』『東関紀行』『十六夜日記』)。
■著者
鈴木良昭(すずき・よしあき)
国文学者。1932年、神奈川県生まれ。神奈川県立衛生短期大学教授、同大学学長などを歴任。主著に『川田順ノート』『文学碑に見る作家50人』『大学改革のもとで』『文科大学講師 夏目金之助』、共著に『神奈川の文学碑をあるく』ほか。
■著者
鈴木良昭(すずき・よしあき)
国文学者。1932年、神奈川県生まれ。神奈川県立衛生短期大学教授、同大学学長などを歴任。主著に『川田順ノート』『文学碑に見る作家50人』『大学改革のもとで』『文科大学講師 夏目金之助』、共著に『神奈川の文学碑をあるく』ほか。
■ 目次
I 『とはずがたり』巻四・私注
一「極楽寺といふてらへ……」/二「御こしさかさまによすべし……」――将軍惟康親王の上洛をめぐって/三「さがみのかみのすく所のうち……」/四「たヾいま御所をいで給……」――鎌倉御所考/五「をしでのしやうてんと申すれいぶつ……」――「をしでのしやうてん」再説/六「都の方へ帰り上りなんと思ひ……」――後深草院二条と飯沼資宗、続歌のことなど
II 『東関紀行』『十六夜日記』注解
一『東関紀行』――「湯井の浦といふ所にあみだ仏の大仏……」/二『十六夜日記』――「山寺の傍なれば……」
III 「馬道」考
一「馬道」考――『とはずがたり』巻四の「わか宮のめんだう」を端緒に/二「馬道」考補説
■書評
「鎌倉朝日」2011年2月1日
「神奈川新聞」2010年12月26日朝刊
- A5判/ソフトカバー/本文208頁
- 2,000円(本体価格・税別)229
- 2010年11月刊
- ISBN978-4-89629-229-9 C0095