アメリカのライト・ヴァース

西原克政 著

アメリカ現代詩の入門書。アメリカ文学に深く精通している著者が機知とユーモアを織り込ませた、アメリカ現代詩入門書。ポール・サイモン、エミリ・ディキンソンなどアメリカを代表する詩人とその豊かな世界をかろやかに論じる。

 

■著者

西原克政(にしはら・かつまさ)

1954年岡山県生まれ。英文学者。関東学院大学教授。

著書に『想像力の磁場』(北星堂書店)、『トーキング・ボディ 英語からだ表現辞典』(共著、港の人)。翻訳書に、トニー・オーガード『英語ことば遊び事典』(共訳、大修館書店)、窪田般彌・新倉俊一(編)『世界の詩論』(共訳、青土社)、Yamamoto Kenkichi (ed.) The Singing Heart (co-trans. Katydid Books)、 ドナルド・ホール(編)『アメリカ子供詩集』(共訳、国文社)、『W. D.スノッドグラス詩集』(共訳、港の人)など。

 

■目次

アメリカのライト・ヴァース──揮発性の美学

失われたファウナをもとめて──蛙の詩についての考察

イマジストたちの不思議な熱狂

ウォーレス・スティーヴンズの「アイスクリームの皇帝」──センスとノンセンスの境界への航海

ピアニストを撃つな──カミングズのためのハミングズ

ポール・サイモンの世界の断片──パロディという方法

フロストの「雪の降りつもる夕暮」再考

風景との対話──ウィリアム・スタッフォードとロバート・ブライ

詩と円環──エマソンの末裔たち

ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ──「あかいておしぐるま」を見る6つの方法

「死を思考する詩」あるいは「詩を志向する死」──エミリ・ディキンソンの‘‘Because I Could Not Stop for Death”を読む

ネイオミ・シハブ・ナイと「バケツの中の風」

 

 

  • 四六判/上製本/本文248ページ
  • 2,600円(本体価格・税別)
  • 2010年2月刊
  • ISBN978-4-89629-219-0 C3098