◎2007年に刊行した『中世・近世辞書論考』の続篇。
◎本書では、『倭玉篇』及び印度本『節用集』や慶長五年本『節用集』などを検討対象としてとり上げた。
◎『倭玉篇』については、近世刊開板倭玉篇において、夢梅本『倭玉篇』の影響・『玉篇』や『字彙』の引用などを考察した。また、『節用集』に関しては、その付録の依拠先を究明した。
■著者
菊田紀郎(きくた・としろう)
1940年生まれ、福島県出身。1965年、東北大学大学院(修士課程)修了。2005年、岩手大学(人文社会科学部)教授停年退職。現在、岩手大学名誉教授
主な著書に『古辞書所載典籍索引』(1991年、国書刊行会)
■目次
1、合刻『倭玉篇』の依拠したもの ─寛政八年刊『増補画引玉篇』において
2、近世前期開板『倭玉篇』の系譜
3、弘治二年本『節用集』所載の「付録」考 ─『運歩色葉集』との関連を中心に
4、慶長五年本『節用集』所載の田積・郡名順考─「南謄部州図」との比較において
5、“乾・陰陽デハジマル”開板節用集付載の「付録」考─各国の田数記載を対象に
- A5判/上製本/函入/本文272頁
- 7,400円(本体価格・税別)
- 2008年5月刊
- ISBN978-4-89629-192-6 C3381