銀河、空、三浦半島、秋谷の里、豊かな自然からの贈り物、いのちの詩集。
詩、小説、ミュージカルの台本など幅広く活躍している詩人の第2詩集。三浦半島、秋谷の里に住む詩人が豊かな自然に啓示をうけて書いた「いのち」の詩。宮沢賢治のイーハト－ヴに呼応する美しい世界を描く。詩人吉田文憲氏解説。
■著者
佐々木淑子（ささき・としこ）
現代詩を機軸にジャンルを越えて執筆活動を展開。詩集『母の腕物語』（近代文芸社）、作詞に「愛 1. 引き潮 2. 満ち潮」（国際シベニク音楽祭参加）、「ぼくのおとうと」（ユニバーサルミュージック）、「みずいろのほほえみ」「星のしずく」他多数。童話「メルシー ポプラ」「魚が空を飛んだ時」、小説『サラサとルルジ 第1部 水鐘の星』『サラサとルルジ 第2部 花咲き星』（かまくら春秋社）、脚本「鐘」（岡山県文学選奨入賞）、ミュージカル「サラサとルルジ」、オペラ「鳳の花蔓」。ルポ「消えなかった 消さなかった炎」（『週刊金曜日』）は反響を呼び、英雑誌『TRIDENT PLOUGHSARES』に転載される。
■「解説」より
この詩集はそこに奇蹟のような、不思議な光の通路を開く。秋谷の海岸、太平洋の青海原に向かって開けた場所、はるかな天空に向かって、降りそそぐ銀河に向かって開けた場所、その先に開ける奇蹟の宇宙――この詩集はそのような人智を超えて「昔からずっとある道」を通ってやってきた「秋谷」の里からの贈り物だ。
吉田文憲（詩人）
■目次
林立と祈り／証言 1 雨とサンダルと黄色いマフラー／証言 2 トビとホタルと私の庭／嘆きの野水仙／ダンス ダンス ダンス／気圏の羽化／進化論 逍遥遊篇 in 秋谷／ぎんがぎがのすすき／呼吸／声／光合成／古道／破壊／無声行軍／知り過ぎたもの／警告
A5判変型／上製本／カバー装／本文88頁
1,800円（本体価格・税別）
2008年3月刊
ISBN978-4-89629-189-6 C0092