著者の祖父岩崎孝一(静岡県出身)は、軍医として日露戦争のとき激戦地の旅順や奉天で活躍。戦場から新妻へ、新妻から夫へ送った夫婦の手紙には互いを気遣う情愛にあふれている。日露戦争時の夫婦の愛の手紙が、著者の手によって丁寧に甦る。ふたりの手紙は当時を証言する貴重な歴史資料でもあり、平和の貴さを知る。
■著者
岩崎晋(いわさき・すすむ)
1937年東京生まれ。1960年慶應義塾大経済学部卒業。1998年まで商社に勤務。その間東京、名古屋、ロンドン、サンフランシスコ、香港に赴任。2001年以降、創業支援NPOなどに所属。ノンフィクションをテーマとする同人誌『耀』のメンバー。
■目次
まえがき
第一章 天龍川
第二章 日露開戦までのいきさつと新聞報道
第三章 第七師団・第二六聨隊第三大隊付三等軍医
第四章 旅順の六〇日間
第五章 奉天へ・さらに北へ
第六章 入院そして講和
第七章 凱旋門
第八章 高洲村
あとがき
- 四六判/上製本/カバー装/本文200頁
- 1,800円(本体価格・税別)
- 2008年1月刊
- ISBN978-4-89629-188-9
- ※品切れ