推理小説作家として有名なエドガー・アラン・ポーの長詩「大鴉」は壮大恋愛詩、欧米で広く親しまれ、日本でも根強いファンを持つ。詩人・加島祥造 が自らのスピリットと照らし合わせ、ついに名訳を誕生させた。訳詩6編と、物語詩の魅力に光をあてる書き下ろしエッセイを併録。
■著者
加島祥造(かじま・しょうぞう)
1923年生まれ。アメリカ文学者としてフォークナー、トウェインをはじめ、数多くの翻訳・著作を手がける。また若い頃より詩グループ「荒地」に参加、詩人としても活躍。『タオ―老子』(筑摩書房)『伊那谷の老子』(朝日文庫)など老子関連ほか、詩集、画集、随想集など数多くの著作を持つ。
■目次
大鴉
エッセイ「ロマンティシズムの再生」加島祥造
ヘレンに
アナベル・リー
ユーラリー
花嫁のバラード
黄金の里エルドラドー
鐘のさまざま
- A5判/上製本/カバー装/本文96頁
- 1,800円(本体価格・税別)
- 2009年6月刊
- ISBN978-4-89629-182-7 C0398
- ※品切れ