中世・近世辞書論考

菊田紀郎

古辞書研究の学術文献。室町時代の三大辞書である『下学集』『節用集』は中世・近世の日本文化、日本語に多大な影響を与えている。本書はそれらの辞書の異版などに掲載された語彙について地道に精査した研究書。

2008年5月に『続 中世・近世辞書論考』刊行

 

■著者

菊田紀郎(きくた・としろう)

1940年生まれ、福島県出身。

1965年、東北大学大学院(修士課程)修了。2005年、岩手大学(人文社会科学部)教授停年退職。現在、岩手大学名誉教授。主な著書に『古辞書所載典籍索引』(1991年、国書刊行会)

 

■目次

1 『天文十年本 下学集』語訓・語注考

2 近世前期刊『二行節用集』に見出せる語序の継承

3 寛文五年刊『真草二行節用集』乾坤門の増補語彙

4 開板節用集「い」部乾坤門の語順(続)――「乾 陰陽デハジマルモノ」を対象に

 

 

  • A5判/上製本/カバー装/本文356頁
  • 8,000円(本体価格・税別)
  • 2007年4月刊
  • ISBN978-4-89629-173-5 C3381