市民平和運動を推し進めた市井の軍事評論家・西沢優は、なだしお事件、日航機墜落事件、自衛隊クーデター計画、えひめ丸事件、アフガン戦争、ビッグ・レスキュー、有事法制、9・11などの問題を鋭く分析し、平和国家への道を訴えた。だが現実には、日本は派兵国家への道を歩もうとしている。本書はいま日本がどのように変わろうとしているのかを分かりやすく述べてあり、市民の立場から軍事・安保問題を知るために必読文献。
■著者
西沢優(にしざわ・ゆう)
1925~2003。軍事評論家。市民平和運動で活躍する。
著書
『日米共同作戦――その歴史と現段階』、『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』『軍の論理と有事法制』(後の2書は共著)
■目次
本書の成り立ち
日米安保条約「再定義」とは何か
IDDN(防衛統合ディジタル通信網)はこう使われる
海の有事体制はどのように準備されているか
ビッグ・レスキューとは何か
えひめ丸・米原潜衝突事件でわかったこと
新ガイドライン下の自衛隊大変貌
米英の対テロ報復戦争と自衛隊「戦時」派遣
自衛隊とクーデター問題
米日共同の作戦シナリオ
追悼
徹底した西沢流日米共同作戦の実態的究明/上田耕一郎
軍事評論家としての西沢優さん/浦田賢治
西沢さんの思い出――情熱的な理論家/榎本信行
西沢優・著作目録
西沢優・略年譜
- 四六判/上製本/カバー装/本文299頁
- 5,000円(本体価格・税別)
- 2005年1月刊
- ISBN4-89629-137-9 C0031
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