セイタカアワダチソウのうた

村野美優 著

自然からの無償の贈り物を綴り、やさしい光りにあふれた青春詩集。

そのとき、そこにいた、そこに落ちていた影を、誰が見ているのか。セイタカアワダチソウが、凩が、雨粒が、空が、二人で見つめた川のさざなみがそれを見ている。彼等はその証言者であり、これらの詩の無名の署名者なのだ(吉田文憲「『セイタカアワダチソウのうた』に寄せて」より)。自然からのささやかな声を聴きとり、みずみずしく、やわらかい少女の感性から生みだされた25編の青春詩。

 

■著者

村野美優(むらの・みゆう)

1967年、福岡県生まれ。詩人・翻訳家。詩集『はぐれた子供』(花神社)、訳書にル・クレジオ『黄金の魚』(北冬舎)、『はじまりの時』(原書房)など。

 

■目次

自転車

1 凩の郵便/てがみ/凩の郵便/臨年/ハミング/草の便り/よる/キャッチボール/絵葉書/空色の実/郵便局/

2 セイタカアワダチソウのうた/おのりよ、小鳥 ~montez les oiseaux~/ちるる工房の庭先に/しつもん/バタバタ/冬の公園/ポスト/草野球/天職/カバン/黄色い靴/路上のアリア/セイタカアワダチソウのうた/草木のフォルテ/水の てのひら

 

 

  • 四六判/上製本/函入/本文93頁
  • 1,800円(本体価格・税別)
  • 2005年2月刊
  • ISBN4-89629-135-2 C0092
  • ※品切れ