改訂増補哲學字彙 訳語総索引

飛田良文 著 琴屋清香 著

◎翻訳語・近代語研究必携文献 システム(System)を「体系」と初めて訳したのは、『改訂増補 哲學字彙』だった! 明治期、西洋文明を移入するにあたって、新しい訳語を創出し、統一することが急務な課題であった。思想・倫理・哲学・法学・政治・経済など人文・社会科学系の学術語に大きな功績をのこした井上哲次郎・有賀長雄編纂『改訂増補 哲學字彙』の訳語を探究する。

◎本索引は、井上哲次郎・有賀長雄編纂の英和辞典『改訂増補 哲學字彙(A Dictionary of Philosophy)』明治17年(1884)刊・東京大学三学部版の訳語を検索できるようにしたものである。『改訂増補 哲學字彙』は、『哲學字彙』明治14年(1881)刊の再版にあたる。

◎本書は、1、本文(原本の本文を影印収録)/2、索引/3、研究(解説)の3部で構成した。

◎索引は、見出し/訳語/原語/原本掲載ページで構成した。見出しは、現代かなづかいで五十音順に配列し、和語・漢語はひらがな表記、外国語・外来語はカタカナ表記とした。初版から増補された語と、『改訂増補 哲學字彙』で生みだされた新造語には、+印を付した。

◎研究(解説)には、『改訂増補 哲學字彙』の編者・構成・内容・新造語などについて簡潔にふれ、最新の研究成果を収めた。

◎『改訂増補 哲學字彙』の訳語総数は、3932語。初版から増補された語は1240語で、そのうち『改訂増補 哲學字彙』オリジナルの新しい言葉が75語ある。哲学以外では、法学関係の語彙の増補率が際立って高い。日本語学・哲学・法学・経済・社会学などの学際分野の必備文献。

 

 

  • A5判/上製本/本文512頁/函入
  • 13,000円(本体価格・税別)
  • 2005年3月刊
  • ISBN4-89629-133-6 C3081