山中無暦日

谷萩弘人 著

「てごろな石をひろった/……/腹の足しにするのではない/ただ 口の中でころがしているだけだ」(虚無より)。

本詩集には、生と死、悩みと悟り、願望と断念といういくつもの問いに向き合う詩人の姿が、ほのかに浮かび上がる。思念と抒情とが溶け合い、人の世の憂いから、読み行く者をしばし解き放ってくれる。

 

 

  • 四六変型判/上製本/糸かがり/カバー装/本文144頁
  • 2,000円(本体価格・税別)
  • 1999年5月刊
  • ISBN4-89629-020-8 C0092
  • ※在庫僅少