『ほとんど見えない』
ほとんど見えない
マーク・ストランド
森 邦夫
四六判/上製本/カバー装/本文124頁
1800円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-334-0 C0098
 
■本書の特色
◎村上春樹訳『犬の人生』(中公文庫)で知られる、アメリカの桂冠詩人マーク・ストランドの人生の最後を飾る詩集『ほとんど見えない』(2012年)、待望の翻訳。『犬の人生』の、その後の人生の謎が、この詩集で軽妙に、あるいは厳かに語られている。

◎「盲目の女たちの売春宿の銀行家」「夢の睾丸、消えた子宮」「庭の絞首台」「わかりきったことを誰も知らない」「わたしが百歳になったとき」……、非常に短い寓話、冗談と皮肉、不条理な逸話など47篇の詩作品がおさめられ、とても奇妙キテレツな世界が展開している。

◎「不思議な絵のような光景、解くのが難しい謎の提示は、作品を暗く美しいかつ思索的なものとしている」(解説より)。人生とは、生きるとは、そして誰にも訪れる死とは何か、永遠の問いに、永遠に響くような詩が輝き、わたしたちの存在を照射する。

■著者紹介
マーク・ストランド◎Mark Strand
1934年4月11日、カナダのプリンスエドワード島で生まれた。1938年家族とともにアメリカに移住した。オハイオ州のカレッジを卒業後、イェール大学で美術を学び、イタリアに留学もした。その後文学の道に進み、大学で教えながら詩を書いた。多くの大学を転々としているが、長く勤めたのはユタ大学とシカゴ大学、最後にコロンビア大学で教えた。『片眼を開けて眠りながら』(1964年)で詩人としてデビューし、長編詩『暗い港』(1993年)、詩集『駱駝と人間』(2006年)など多数の詩集を刊行したが、『吹雪』(1998年)でピューリツァー賞を受賞している。1990年にはアメリカ桂冠詩人を務めた。その他に、短編小説集、絵画に関するモノグラフ、翻訳書も刊行している。本詩集は2012年に刊行された詩人の最後の詩集。2014年11月29日、ニューヨークで死去。

■訳者紹介
森 邦夫◎もり くにお
アメリカ文学者。1947年生まれ。東北学院大学大学院文学研究科修士過程修了。鶴見大学名誉教授。著書に『詩と絵画の出会うとき―アメリカ現代詩と絵画』(神奈川新聞社、2002年)、翻訳に『アメリカ現代詩101人集』(共訳、思潮社、1999年)、研究論文に「ウィリアム・カーロス・ウィリアムズとブリューゲル」「ロバート・ローウェルの晩年」「チャールズ・シミックの詩と記憶の効用」などがある。他に詩文集『音楽と出会う情景』(私家版、1994年)、詩集『エドワード・ホッパーの絵、その他の詩』(私家版、2002年)がある。

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