header
『風招』(かざおぎ)
本書の詳細

戻る
■本詩集より  甦生
spacer
底の底にて肺魚と出合う
光透ける水の中を
ゆっくり沈んでいたはずが
今は薄闇の岩間に横たわる

傍らには黒々と
身の丈ほどの肺魚が眠り
鱗に熱が照り返る

ぞっとして またここにいる
身動きならず
静かな魚の息に重なる

目覚める とは
別の眼が開くこと
開いた時はもう遅い
底の底にて肺魚と出合う
spacer
 
■目次
spacer
この日頃
隠されて
四月
鳥たちは
蛙を踏む
虹と蛇
人は
そこなう
贈物
母の舌
地上にて
spacer
あらわれ
甦生
水と瞳
あなたへ
愛撫
光る花
香り
spacer
日の移ろい
針を立てる
夜ごと
栗の花
のらへ
或る日
また或る日
冬の旅
四季
spacer
西方への旅
西方への旅
spacer
日付のある風景
二〇〇二・一・一二
立春
清明
友に
知れざる炎
点と点
二〇一三・一・二六
メランコリア
おじさんの肖像 ― 辻征夫さんへ ―
月光馬
あとがき
spacer

図書出版・編集企画
港の人(みなとのひと:minato-no-hito)
〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-11-49・phone: 0467(60)1374・fAX: 0467(60)1375