『心のてのひらに』
心のてのひらに
稲葉真弓
四六判変型/上製本/カバー装/本文108頁
1,800円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-291-6 C0092 ¥1800E
 
■本書の特色
2014年8月に急逝した稲葉真弓の遺稿詩集。92年に発表した『エンドレス・ワルツ』が話題を呼び、数々の文学賞を受賞しながら、生涯にわたってひたむきに小説家としての歩みを続けた。また10代から培った詩の精神を片時も手放さず、詩作に励んだ。
本詩集は、稲葉自身によって病床で企図されたもの。文学者としての生命と使命が、3.11の祈りとしてここに昇華した。最後まで希望を失わなかった詩人の力強い声が響き渡る詩集。私たちは、この祈りと勇気を受け継がねばならない。
■著者紹介
稲葉真弓◎いなば まゆみ
1950年3月8日愛知県生まれ。愛知県立津島高等学校卒業。西脇順三郎作品に衝撃を受けたのをきっかけに高校生の頃より詩作を始め、名古屋の同人誌で発表するなど創作を続ける。1973年「蒼い影の痛みを」で女流新人賞受賞。80年『ホテル・ザンビア』で作品賞受賞。これをきっかけに東京へ移り、編集等の仕事の傍ら創作活動に励む。82年詩集『ほろびの音』上梓。90年「琥珀の町」で芥川賞候補となる。91年詩集『夜明けの桃』上梓。92年『エンドレス・ワルツ』で女流文学賞受賞。同作は95年に「エンドレス・ワルツ」(監督/若松孝二、主演/町田康)として映画化される。この頃、倉田悠子名義でノベライズやファンタジー小説の仕事も行なうが、この事実は2014年5月に自ら明かすまで知られていなかった。95年『声の娼婦』で平林たい子文学賞受賞、『繭は緑』で泉鏡花文学賞候補となる。97年「朝が二度くる」、2000年「七千日」、05年「私がそこに還るまで」でそれぞれ川端康成文学賞候補となる。02年、詩集『母音の川』で萩原朔太郎賞候補となる。08年、志摩半島での暮らしを題材とした「海松」で川端康成賞受賞、10年『海松』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。11年『半島へ』で谷崎潤一郎賞、中日文化賞受賞。12年同作で親鸞賞受賞。晩年は詩作や朗読にも積極的に取り組み、14年3月、詩集『連作・志摩 ひかりへの旅』上梓。同年4月紫綬褒章受章。2014年8月30日逝去。
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