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『はじまれ  犀の角問わず語り』
本書の詳細

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■本書より
一本の犀の角のように。
 これは私が故郷を持たぬ旅人たる私自身へと送りつづけてきた祈りでした。
 「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉を結語としてブッダが語ったという二一の短い詩句が、最古の聖典と言われる『スッタニパータ』のなかにあるのです。たとえば、このような。「寒さと暑さと飢えと渇えと風と太陽の熱と虻と蛇と、──これらすべてのものに打ち勝って、犀の角のようにただ独り歩め」。
 (中略)
 はじまりをいかに生きようか、はじまりをともに生きる言葉をいかにして紡ぎだそうか。私は途方に暮れつつ、惑いつつ、独り、歩いてきました。
 そして、いま、ここでこうしてあなたに出会った。
 そして、いまこそ、あの大洪水のあとのこの世を生きる私とすべてのあなたへ。
 私のひそやかな声とあなたのひそやかな声が結ばれあいますように、はじまりをともに生きるわれらでありますように。
 祈りを込めて、開く、新たな頁。
■目次
英雄ナージャ
旅するパンドラ
彷徨いの絆
長夜のねむりは獨覚
熊本、コリア、洗足池、キラウエア
取り返しのつかない話
私は行くよ
夢 ──縛めと赦しと
真っ白な愛
生きる
はじまれ

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