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『解読『英和対訳袖珍辞書』原稿 初版および再版』
本書の詳細

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■「はじめに」より
 従来この辞書(『英和対訳袖珍辞書』)は、ピカールの英蘭辞書を底本として見出し語を拾い、当時活用できた『和蘭字彙』などから和訳語をきめたので、短期間に編集できたと言われてきた。ところが、この手書き草稿は、朱に染まるほど何度も校正されており、異なる校正段階の原稿が混在しているではないか。もし通説の通りならば、そもそも校正自体がほとんど不要だったはずである。このことを初めとして、少なからず通説も相対化を余儀なくされることが、解読の過程で浮上してきている。
 (中略)
 幾何の問題を解くのに補助線を引くが、この原稿史料は『英和対訳袖珍辞書』を分析考察するための、またとない絶好の《補助線》の役割を果たしてくれよう。校正で朱に染まった辞書原稿を手にして、幕末の若き英学徒らが命を削る思いで突貫作業し、開国から近代化への道を切り開く一助を担った筆魂の跡が読み取れ、その息遣いにまで触れることができた。

■目次
はじめに―補助線としての原稿史料
 『英和対訳袖珍辞書』について
 原稿史料の構成
 関連年表
解読『英和対訳袖珍辞書』初版草稿および改正増補版校正原稿
凡例
1 初版草稿
2 改正増補版校正原稿
解説『英和対訳袖珍辞書』辞書の背景と‘ We’(編纂者たち) 堀 孝彦
1『英和対訳袖珍辞書』の背景
2『英和対訳袖珍辞書』編纂と発見された原稿史料
3原稿史料にみる訳語比較――Ethics, Democracy, Denizen
結び
 原稿史料の構成(一覧表)
 あとがき

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