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『かめという女の記憶』
かめという女の記憶
青木幹枝
A5判/ソフトカバー/函入(題箋貼り)/本文96頁/本文緑色印刷
2,000円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-210-7 C0092
 
 
植物の根のように絡みつく記憶の闇底にひそむ、かめという女はだれか。
詩人の生きる源(みなもと)を時代をさかのぼって掘り起こした力作詩編。
 幼い頃から私は、ここで起こっている現実ではない、別の世界を感じていました。その世界は時々現実より饒舌でした。楽しくもあったのですが、自分がどこにいるのかままならず、おかしな女のコに見えたでしょう。名付けようもない何かを、自分だけしか感じられないかすかな震えを、言葉を使ってこちら側に炙り出すことができないかと試みました。書くことで、私は狂わずに済んだのです。
 第一詩集は『家』でした。家はいくらでも書かせてくれましたが、私はその迸るほどの何かを受け止める言葉を用意できませんでした。それどころか恐ろしくなって追い返してしまったのです。(中略)あれから二十数年、私は怖くて怖くて逃げ回っていました。でもどんなに逃げてもいつも同じ場所にもどってきてしまう。そしてとうとう両足首をひっつかまれて、引き摺りこまれてしまったのです。(「あとがき」より)
■著者紹介/青木幹枝(あおき・みきえ)
詩人。栃木県小山市生まれ。詩誌「東国」同人。詩集に『家』黒衣の会(1986年)、『あとで食べる』紙鳶社(1999年)
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