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『秋の光』
秋の光 加島祥造セレクション2(全3巻)
加島祥造
A5判/上製本/カバー装/本文120頁
1,800円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-181-0 C0398
 
 
もはや露を置く大葉はないが
菊はまだ霜にもめげず
頭をもたげている
ねえ君
一年でもいまが一番の好季節だ
そう思わないか
ごらん、あそこの橙は
あんなに黄色で
蜜柑は
実に青々しているじゃないか
――「秋の好日」(蘇東坡 加島祥造/訳)より
紅に燃えるドーダンも
籬の青い竹叢も
その外の田圃も柿の木も唐松も
すべてが秋の光を浴びている―おれも
これらの草木に負けずに
この澄みきった光と温みを
エンジョイしている――
これは贅沢きわまる一刻だ!
――「クリスピイな空気」(加島祥造)より
■著者紹介/加島祥造(かじま・しょうぞう)
1923年生まれ。アメリカ文学者としてフォークナー、トウェインをはじめ、数多くの翻訳・著作を手がける。また若い頃より詩グループ「荒地」に参加、詩人としても活躍。『タオ―老子』(筑摩書房)『伊那谷の老子』『タオにつながる』(朝日文庫)など老子関連ほか、著書多数。最新刊に『求めない』(小学館)。
■加島祥造セレクション(全3巻)について
名訳として評価の高いフォークナー三大長編をはじめ、トウェインなど数多くの翻訳を手がけ、また、詩集、画集、随想集など数多くの著作を持つ加島祥造。今回のシリーズ「加島祥造セレクション」(全3冊)は、翻訳家としての深い経験と詩人としての高い感性によってきわめられた翻訳詩の粋を集める。
■加島祥造セレクション3
ポーの名作に挑む『大鴉』(仮題・定価未定・今春刊行予定)
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