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『類聚紅毛語訳・改正増補蛮語箋・英語箋』
本書の詳細

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■本書の構成
原本について
  ・森島中良編『類聚紅毛語訳』寛政十(一七九八)年序刊(影印原本:京都大学文学部言語学教室蔵本)
  ・箕作阮甫編『改正増補蛮語箋』嘉永元(一八四八)年刊(影印原本:津山洋学資料館蔵本、但し一部櫻井豪人蔵本に差し替え)
  ・石橋政方編『英語箋』文久元(一八六一)年刊(影印原本:京都大学文学部言語学教室蔵本)
『類聚紅毛語訳』は後に『蛮語箋』と改題されて世に広まるが、本文の内容は後印本に至るまで『類聚紅毛語訳』とまったく同じである。
原本はいずれも江戸後期から幕末にかけて刊行された意義分類体の日本語・西洋語対訳単語集。語の意味によって「天文」「地理」「時令」などの部を立て、各部の中に日本語と西洋語(『類聚紅毛語訳』と『改正増補蛮語箋』はオランダ語、『英語箋』は英語)とを対訳させて語を収録してある。
原本は同系統の単語集で、『改正増補蛮語箋』は『類聚紅毛語訳』(『蛮語箋』)を基に編纂され、『英語箋』は『改正増補蛮語箋』を基に編纂されていると見られる。したがって『改正増補蛮語箋』や『英語箋』に収録されている語について考える場合には、『類聚紅毛語訳』に遡って参照する必要がある。それゆえ本索引では、まず原本三本の対照表を作成し、それに基づいて三本共通の索引を作成した。
対照表について
対照表は概ね『改正増補蛮語箋』の掲出順に従って作成した。中央に『改正増補蛮語箋』の掲出語を見出し語順に配列し、対応する『類聚紅毛語訳』の語をその左に、『英語箋』の語をその右に配列した。対照表に作成された行には、各部ごとに通し番号を作成した。(これを行番号と呼ぶ。)
行番号は対照表の左端に記した太字の数字で、例えば「10-271」のように記されている。この場合、「10」が部立ての番号、「271」が当該部内での行の通し番号である。部立ての番号は以下の通り。
1天文 2地理 3時令 4人倫 5身体 6疾病 7宮室 8服飾 9飲食 10器財 11火器(『類聚紅毛語訳』には無) 12金 13玉石 14鳥 15獣 16魚介 17虫 18草 19木 20数量 21言語 22地名(『英語箋』には無)
日本語索引について
仮名で表記されている日本語については、全て収録。配列は現代仮名遣いの五十音順。
漢字で表記されている語については読み方が不明のものが少なくないため、日本語において用いられる頻度がある程度高いと思われる語についてのみ収録した。
地名の部についてはほとんどの語が音訳漢字で表記されており、読み方が特定し難いので、基本的に対照表の「現在の地名・現在の呼称」から索引に含め、( )内に記しておいた。ただし、今日の日本でも一般的に理解されている名称(「高麗」「支那」など)については索引に含めた。『類聚紅毛語訳』附録『万国地名箋』については、オランダ語部分がその読み方を示しているとも考えられるので、その部分は( )からはずして日本語索引に含めた。
英語索引について
英語索引は、英語から収録語を検索することを主な目的として作成。その理由は、日本語から検索するより英語から検索する方が却って目的とする語を検索しやすい場合があるためである。
『英語箋』に含まれている英語については、なるべくその語形のままで索引に取り入れた。しかし、現代においてあまり一般的な綴りと言えないような語については、現代の綴りに直した場合がある。(但し、対照表には原本の綴りの通りに記してある。)また、『英語箋』において日本語に対して不自然な英語が対応させてある場合でも索引に含めたが、それとは別に、対応上適切と思われる英語を私に索引に含め、( )内に記して配列した。
『類聚紅毛語訳』や『改正増補蛮語箋』にある語で『英語箋』に対応する語がない場合でも、当該のオランダ語または日本語に対応すると思われる英語を私に対応させ、( )内に記して索引に含めた。ただし、「草」部や「木」部などでは部分的にラテン語を用いたり、「地名」部などでは英語で用いる綴りとは異なる綴りで収録した語も少なくない。また、中には英語を付すのが困難であるため、英語索引には含めなかった語もある(「楕金」・「方金」など)。
『類聚紅毛語訳』オランダ語索引について
本索引は、『類聚紅毛語訳』に記されているオランダ語から検索するための索引。ただし、そこでのオランダ語は全て片仮名で記されているので、本索引でも仮名による五十音順で検索するようにした。
『改正増補蛮語箋』オランダ語索引について
本索引は、『改正増補蛮語箋』に記されているオランダ語から検索するための索引。配列順はアルファベット順であるが、この索引に関しては誤記・誤訳と思われる部分も特に改めず、原本の綴りのままのアルファベット順とした。
解説について
原本の書誌情報、編者などについて簡潔に記し、最新の研究動向を参考文献として掲げた。

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