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11月14日発売

やがて秋茄子へと到る
堂園昌彦

やがて秋茄子へと到る

美しさのことを言えって冬の日の輝く針を差し出している

2013年刊行の堂園昌彦さんの歌集『やがて秋茄子へと到る』、多数のお問い合わせをいただきながら、ながく品切れが続いておりご迷惑をおかけいたしました。
本歌集初版は、本文は金属活字活版印刷となっておりましたが、諸事情により今回からはオフセット印刷になります。

→本書の詳細は、こちらをご覧ください。(書籍紹介ページへ)

この本は、世界にあるたくさんの本たちと同じように、多くの悲しみと、わずかだが揺るぎない喜びから生まれた。この本が、ほんの些細なことでかまわないから、あなたの助けになること、私は、心から願っている。
──あとがきより

推薦のことば(2018年)

生駒大祐さん(俳人)

ここは不思議なほどひどく静かだ。
昼過ぎの遊具の反射する光。
歌が聞こえる。
丁寧な飛び石のように配された言葉たち。
ゆるやかに回転をはじめる詩。
そして繰り返す、光。

千種創一さん(翻訳家・歌人)

堂園の描く世界には塩が光り、花束が尽きない。
塩は生(せい)ではないが生のために必要であり、花束は生ではあるが死に近い。
その眩惑を、子どもが、老人が、何度も生きる世界だ。

樽本樹廣さん(OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年)

「いつかブルーシートが波打つ風の日に君と春待つ将棋がしたい」

おそらく「君」と将棋ができないことがわかっている。それでもそう思ったことを肯定する。過ぎ去ってしまったことに感傷的になるのではなくスケッチするように記憶しておく。否定することなく肯定するために。ただ、読んでいる僕は昔を少し思い出して感傷的になってしまうのだけど。そこが好きなところでもあるのだけど。

梅﨑実奈さん(紀伊國屋書店新宿本店)

初めて読んだあの時を忘れていない。自分のなかのなけなしの純粋へ手を差し出されたようで、それからどんなに頑張っても冷静な評をほとんど言えなくなった。短歌を読み始めて20年、わたしは生まれてはじめて歌集と恋に落ちた。